妖アパ×カラフル～天使と人と妖怪アパート～③ (ページ31)

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114話接触ページ31

ボンヤリとした視界に映るのは現実か幻覚か

そんな事を考えるのすら、今は億劫で

ジンジンと痛む体も、心も

視界に僅かに映り込むこの白い髪も、変化する瞳も

何もかも、面倒だ

？「随分な様子だな、人の子よ」

雪「……？」

ふいに、誰かの声が聞こえた

プラプラか？とも思ったが、その声はプラプラよりも高い

雪「……あんたは？」

？「名乗りを挙げたとて、少年には関係の無いことだ」

雪「……あっそ」

？「どうした？興味が無いのか？」

雪「……」

？「ふふ、喋るのすら億劫の様だな」

雪「……分かってるなら」

？「『消えろ』と言うのか？少年自身が私を呼んだのに」

雪「……呼んだ？」

？「あぁ、少年は常日頃から願ってただろ？それを叶えてやる」

雪「……嘘だ」

？「嘘じゃないさ、少年の願いを叶える為に私は来たんだからな」

雪「……だったら……何で、今更？」

？「コチラとて、用があったんだ。仕方がないと思ってくれ」