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108話 痛い？ ページ25
壱「お兄ちゃんは痛くないの？」
涙が貯まった瞳で見つめられる
壱「僕、ずっと泣いてたのに……何でお兄ちゃんは痛くないの？」
雪「それ……は……」
壱「お兄ちゃんの身体でしょ？ねぇ、何で？」
雪「……ッ」
違う……俺の身体じゃない……
雪「これは……天使 雪の体だ……」
壱「同じだよ、僕はずっとお兄ちゃんと居たもん」
雪「……えっ？」
壱「ずっと、ずーっと居たよ……お兄ちゃんが気づかなかっただけでしょ？」
雪「……壱、お前は……？」
壱「ねぇ、僕は痛いよ……お兄ちゃんは？」
雪「俺？……俺……は？」
痛い？
何が？
どこが？
壱「お兄ちゃん……早く僕を殺しなよ」
目が覚める直前に見た、たれ目の子供らしい瞳は
周りと同じように黒く、深い色をしていた
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作者名：タンゴ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年7月18日 22時
