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107話 暗い場所 ページ24
暗闇が続いてる
自分が立っているのかすら、分からない程の暗闇だ
雪(……ココは……どこだ？)
歩いているのだろうか？身体の感覚が酷く曖昧だ
どこかに向かう身体
一体……どこに？
ボンヤリと何かが見えはじめた
幼い子供だろうか？踞っている
雪「……誰？」
壱「お兄……ちゃん？」ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…
雪「……壱？」
俺がそう問えば涙を流しながらも頷いた
雪「どうかしたか？」
壱「怖いよ……助けて、お兄ちゃん」ﾋｯｸ…ｸﾞｽｯ…
雪「……怖いって？何が？」
壱「助けて……助けてよ……」ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…
訳が分からない
壱は何で泣いてる？何を怖がってるんだ？
何で……助けを求めてるんだよ？
雪「壱、お前は何を怖がってるんだ？どこか痛いのか？」
壱「痛いよ……助けて……お願い、助けて」ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ…
雪「痛い？どこが？大丈夫か？」
こんな事は初めてだ……一体、どうしたら良いんだ？
壱「……本当に？」
雪「……えっ？」
壱「本当に、初めてなの？」
雪「……壱？」
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設定タグ：妖怪アパートの幽雅な日常 , 男主
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作者名：タンゴ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年7月18日 22時
