妖アパ×カラフル～天使と人と妖怪アパート～③ (ページ23)

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106話もしかして…～夕士side～ページ23

長谷「本当、先輩は素直じゃ無いな」ﾊｧｰ

消えた背中に向かって、長谷はため息を吐く

空いたテーブルの上には僅かに生クリームがついた皿が放置されている

それを横目で見ながら、帰り支度を始めていた

長谷「帰るぞ、稲葉」

夕士「お、おぉ……」

～～～～～

夕士「なぁ、長谷……何が分かったんだよ？」

通りすぎる風景を尻目に、疑問に思っていた事を口に出す

長谷「稲葉……さっきの話を聞いてお前はどう思った？」

さっきの話……恐らく天使雪の過去の話の事だろう

夕士「どうって……妙に大人っぽかったんだなとしか……」

長谷「お前なぁ……妖怪アパートに住んでんだろ？」

夕士「アパートは別に関係ないんじゃ？」

長谷「確かに、アパートは関係ない……だけどある意味ヒントが転がってんだよ」

夕士「……それって？」

長谷「妖怪アパートには幽霊もいる……幽霊は成仏して、転成する事があるらしい」

夕士「転成？」

長谷「所謂、生まれ変わりって奴だ……もし、天使雪が霧島叶太の生まれ変わりだったとしたら？」

夕士「ッ!!?」

長谷「答え合わせ……しに行くぞ」ﾆﾔﾘ