短編小説・ネタなどの集個人用 (ページ47)

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【黒い砂漠】遺跡調査隊ページ47

人は過去を忘れていく
それは、過去の人は知っていて
遺跡という文明を残した

しかし、残しても、文明が伝わるのはごく一部の人だけだ

『…遺跡…？』

「おうよ遺跡調査隊に頼みたいんだよ」

『…わかりましたお任せくださいな』

遺跡の調査は慎重にやらなければならない
崩れる可能性もあるからだ
私一人では調査は到底できないので
団体である

『ということです
各自遺跡に傷をつけないように調査してください
以上です作業を開始してください』

「A姉さん久しぶりじゃないっすか？
遺跡調査なんて最近やってなかったっすからねぇ」

『そうだね
それよりも、ヤックは元気？』

「ああ相変わらずばかやってるっすよ…
ほんと俺らまで振り回されるし…」

『ハハハ元気ならいいよ
あっそこ気を付けてね
もろくなってるみたいだからさ」

もろくなってる場所に立とうとした仲間に忠告した
仲間はそれに気づいて慌ててその場から退いた
しかし、退いた場所も木の板がありもろくて
足が抜けてしまった

「ちょ…しっかりしてくださいっすよ…
ムラジー…」

「あはは…最近はとことんついてなくてね…
あっでもおかげで下にまだ何かあるのはわかったよ」

『本当か？』

足が抜けた場所を見ると
下にはまだ何かがありそうな空間が見える
下があるということか…

『お前の運も役に立つときがあるんだな
おいはしごかロープ持ってきてくれ』

「あっ無茶しないでくださいっすよ姉さん！」

中は暗いように見えるが
そんなにも深くなさそうなので先を進むことに
すると見たこともない遺物が浮いていた

『なんだ…これ…』

「ミツケタ！」

『っ！』

突然めまいに襲われて思わずかがんだ
声が聞こえたがいったい何者だろうか…？

『いったい誰の声だ…』

「よう…もう平気か？」

『どこからしゃべってる？』

「お前の中からだよ
にしても、他とは違うこの感じ…
やっぱりいいな」

『私の中から出ていけ
私はお前に何もしないぞ』

「それは困るなぁ？
俺はお前と契約したじゃないか
だが、記憶は消えてないようだな…
忘れているだけか…？」

『約束なんてした覚えはない
…お前、黒い精霊か…？』

「なんだ知ってるのか…
俺の力を取り戻してくれ」

これがあいつとの出会いだった
遺跡調査隊はこれを境に私自身が
姿を眩ました
山があるのどかな村オリビアに来たんだ…。