短編小説・ネタなどの集個人用 (ページ44)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:4,648 hit

【実況者】アブ医者と助からない子ページ44

俺は今日もモテる
これは本当のことだ
あふれ出るオーラは隠し切れないのが罪だ…

さて…俺のことはおいておき
このオーラに何にも感じない子がもし
俺の前に出てきたら
俺はいったいどんな反応をするか
それはもちろん…

アブ「こんな子はじめて…」

あ「例のイケメンティックダウンですか…
誰でもイケメンにアウトされると思ったら大間違いですよ」

アブ「君みたいな子初めてだよ…
いやぁ落としがいがあるなぁ…ね？」

あ「落とすとか知らないですから…」

アブ「決めた
君は俺のことを好きになるようにして見せる！」

あ「医者が何を言うのやら…
…っ…！」

アブ「おっと…無理させちゃったかな
ほら、もう寝た寝た」

あ「…死ぬんですよね…私」

アブ「俺が必ず助けるから」

あ「そういってた医者は私を救えなかった
そしてここに飛ばされた…
たらい回しになってるんでしょ？」

アブ「君の病気は難しいものだ
ごく少数の医者にしか治せない
でも、俺なら直せる」

あ「…天災ってやつですか」

アブ「うん天才ね
君が俺に惚れるまで俺は君を死なせたりはしないよ」

あ「惚れました。
これで私は死にますね」

アブ「簡単に命捨てるなっ！」

あ「…生きてる希望があるあなたに何がわかるんですか！」

アブ「…死にたければそれでいいさ！
…勝手にしなよ」

あ「っ…！ふっ…うぐっ…」

アブ「…はぁ…なんでアブさんあんなこといったのかなぁ！」

「先生大変です！」

アブ「どうかした？」

「Aさんが部屋にどこにもいません！」

アブ「！」

Aちゃん俺は君にあんなこと言ったから
それで出ていったのかい？
それとも君は本当に生きる希望を失っていたのかい…？
俺はやっぱり惚れさせたかったけど…
俺は逆に君に惚れさせられたみたいだよ

アブ「…ここにいたんだ」

あ「…アブ…さん…？
ごめんなさい…私…」

アブ「…今連れて帰るから」

あ「医者にならわかりますよね…？
もうこれじゃ助からないです…」

病院の裏の森の中気に寄り添って座っていたAちゃん
でも、見た時は血が出ており、出血量からすると
もう助からないのは目に見えてるのに
好きになってしまえば助けたくなるのは当たり前だ

あ「アブさん…私生きる希望ないと思ってました
でも、心の中では嘘はつけなくて…」

Aちゃんは涙を流しながら話をする
俺は血を止めているが止まらない