【モンハン】夢を追う者１ ページ30
「はぁ…はぁ…だめだ…勝てないや…」
目の前には動きが読めないといわれる飛竜種
ティガレックス
鋭い目つきでこちらを睨んでいる
私の体はもう血だらけで傷だらけだった
まだ見習いである私はほかのハンターの荷物持ちでついてきた
…のはずだったのだが
いつの間にか周りには誰もいなかった
いたのは大きくいびきをかいて寝ていたティガレックスだけだった
それは今は起きている…
あ「…どっどどど どうしよう…！
荷物あるし、置いて逃げられないし…
それどころか傷がいたいし…」
ああ こんなことならここに来るんじゃなかった…
ハンターってこんな仕事なのか…
足がすくみ動けない…
その時、角笛のような音が響いた
それは右側から聞こえ、向くと
男のハンターが笛を吹いていた
？「こっこっちだ！！」
ティガレックスはゆっくり体を向こうに向けると
またゆっくりと歩いていく
？「そっそうだ！ こい！」
すると勢いよく走っていくティガレックス
唖然とする私だったが助かった…と安堵したが
あの男の安否が気になった
あ「私のせいで…大丈夫かな…」
声が震えていたように聞こえた
あの人 もしかしたら怖いんじゃ…
あ「じゃあ 危ないじゃん！
でも…いやいや…少し様子見に行くだけで…」
岩陰から顔を出すと
あの男のハンターは倒れていた
ティガレックスはもうどこにもいなかった
あ「あの 大丈夫ですか！？
回復薬ならありますよ！」
？「あはは…ありがとう…
君は大丈夫かい？」
あ「私は平気です！
荷物持ちでついてきたのにハンターとはぐれちゃって…」
？「そうか…俺はルーカス
君がついてきたハンターたちはさっきキャンプで会ったよ
君も早く行くといいよ」
あ「ありがとう ルーカスさん」
ルーカス「頼りなくてごめんよ」
？「おい ルーカス てめぇまた迷子かよ！」
ルーカス「あっ ごめんよ アウィン…」
アウィン「てめぇ…何年ハンターやってんだよ
ここに何回も来てんのに覚える努力しろよなぁ…！」
あ「あっあの…」
アウィン「あ？ なんだお前見習いか
なんでここにいるんだよ」
あ「はっはぐれてしまって…」
ルーカス「ほら キャンプであったハンターたちいただろ
その人たちの仲間だ」
アウィン「ふーん…お前ひとりでキャンプ行けるか？」
あ「」
ルーカス「俺は元から連れてくつもりだよ
さっきティガレックスがいたからね」
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