《ボカ ロカバー》世界寿命と最後の一日 １ ページ22
テレビでも…ネットでも…
広まりつつあるこの噂…
「一週間後…世界が寿命を迎えると…」
〜世界寿命と最後の一日〜
「ねぇ…ねえってば！」
誰かの声がする…女の子の声…。
「もう学校終わったよ？」
かわいらしいボブの少女
この子は「紫苑(しおん)」という
「いつも寝て…あっ…明日何があるか知ってる？」
「あれだろ…えーと…」
「ほら、わかってない
明日は噂されてる「世界寿命」がくるんだよ」
「世界寿命？ 世界が寿命でこの世が終わるっていう…
ただの噂だろ…？」
「それがね…ほんとうらしいよ？」
楽しげに話す彼女はその顔から全く信じていなさそうだった
窓から見える街は人々があわただしく動いていた
「本当に信じているのか…？
ただの噂なんだろ…？」
「噂って言ってるけど…本当なんだって…
嘘だったらあんなに人があわただしく動かないよ」
それもそうだ…ネット以外でもテレビでも報道されている
明日に世界が終わる…それが本当なんだよと
街の様子から僕に訴えかけてきているようだった
「昨日ね…教会の神父さんが祈ってたんだよ
世界が終わりませんようにって」
「神父さんが…？」
「うんうん お父さんだってお店にいた女の人たちが
悲しそうに踊ってたって…」
「ふーん…」
噂の始まりは一週間前…。
「ただいま 世界が誕生日を迎えると世界が滅亡するということが
新たに専門家が発表しました」
「世界が…終わる？」
人々はこのニュースをネットや新聞で見て
急に世界が人々であわただしく動き始めた
そういう現状が続いて…
月火水木金土と日にちは過ぎ去って
そして、日曜日…
学校があるのは明日の世界の終わりについての
緊急での授業だったからだ
「本当…ゲームだと思ってた…」
「ゲーム？」
「よくあるだろ こういう展開…
でも…ゲームなんかじゃなかった…」
「そうだね…政治家たちが勝手に作り出した
ドッキリなんかじゃないかとかね？」
「嘘つきだらけなんだよ この国も世界も」
倉庫の世界はうそつきの政治家や自分勝手な人間が多すぎるんだ
ーーーーーーーーーーー
これ思ったより長くなりそうなんで
二つに分けます
ではでは〜＾＾
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