6.再開 side及川 ページ6
〜及川side〜
HRが長引いて部長会に行くのが遅くなった。
案の定遅くて教室にはもう殆どの部長が揃っている。
俺に気付いて手を振る子の隣に進もうと思ったら、教室の奥で悲痛な叫びが聞こえた…気がした。
「いゃあ！お待ちになって高松君。そんなぁぁああ！寂しいよぉぉおおおっ」
その声が幼馴染のものだからかもしれない。
少し見てみると、先ほど聞こえた先生の指示で知り合いと別れてしまうことを嘆いているらしい。
ていうか、なんて情けない声出してるのさ。
彼女の元気な声が久しぶりで構いたくなった。
机に突っ伏す彼女に近づいて声をかけたら、失礼な事に顔を青ざめさせるから、たまったもんじゃない。
いつもは逃げられるけど、今日は逃げられないし。
ていうか、なんで逃げられてるかすら、わからないままだし。
「久しぶり」
「う、うん。久しぶり」
そうやって作られた笑顔はいささかぎこちなかったが、目を泳がせなくなったのは成長ではないだろうか。
「そっか、Aちゃん数理科だもんね。俺らに接点ないかー」
喜ぶ訳ではなく、あからさまに迷惑な顔が面白くて、俺はわざとAちゃんの前に座った。
「こっち側ってことは運動部だよね。弓道続けてたんだ」
「うん。及川君こそバレー続けてたんだね」
あー、残念。何気昔みたいな徹君期待してたのに。
久々に呼ばれた名前は、昔は比べたら異常に距離を感じさせた。
「そうだよー。めちゃくちゃ活躍してるんだから。知ってた？」
「そう、なんだ！昔から頑張ってたもんねバレー」
さっすが。
わが幼馴染殿。
その返事が返ってきたとき、ふわっと心の奥が暖かく感じた。
ほとんどの子は「昔からうまかったもんね」なんて、言ってくるがこの子は俺の努力の方をほめてくれる。
この子ほど俺を喜ばせるのが上手な子に俺は一度もあった事がない。
ていうか、そのAちゃんとも疎遠ですが…。
俺はその疎遠を打ち消すチャンスだと思って、更に会話を続ける。
「数理科って事はまっつんと同じ…クラス？」
「まっつん？」
「松川一静っていう背ぇ高い老けてる男子」
「ちょっ！老けてるって。及川君失礼すぎじゃない？いるよ。私のクラスに松川君」
ふーん。まっつんと同じだったのか…。
じゃあいろいろと聞き出せるかな。
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結城(プロフ) - 甘露寺さん» 甘露寺様：初めまして！ここまで読んで下さってありがとうございました。またこんな古い夢小説を見つけてくれてありがとうございました。また少しずつですが再開し始めましたので、お付き合い頂けたら幸いです(*^▽^*) (2020年5月23日 0時) (
レス) id: ef38ccb588 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺 - 気になるところで止まっておるー更新して下さーい(土下座) (2020年5月5日 2時) (レス) id: 952a700b40 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 美月さん» 美月様:初めまして！お気に入り登録ありがとうございます。面白いと言っていただけて本当に嬉しいです(*´▽｀*)更新がのろまですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いいたします<m(__)m> (2018年8月22日 0時) (レス) id: 9a4bc7de57 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - とても面白かったです!! お気に入りさせて頂きました！応援してます！ (2018年8月20日 23時) (レス) id: 0d411ab85a (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 明佳さん» 初めまして。この度はご指摘ありがとうございました。設定頁更新しましたので確認をお願い致します。 (2018年6月14日 18時) (レス) id: 9a4bc7de57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2018年3月27日 22時
