【HQ】黄色My HERO！【岩泉】2

53.許可とったどー！ ページ6

〜Aｓｉｄｅ〜






「呼べばいいだろ、そんなもん」





彼から発せられた言葉に、開いた口が塞がらない。



今、彼は何と言った？



今日は日本語以外をよく聞くなぁ…あ、私の理解力が0になっただけか、そっかそっか。




「……え！？」

「んだよ、そんな驚くことじゃねぇだろ。呼んで減るもんじゃねぇし」




彼はそう言うけれど、私にとっては一大事。




だってずっと心の中で呼んできたのだ。




一君って。




「いやいやいや！？おかしいでしょ！？普通引くでしょ！？」

「お前から名前を呼ばれることに何で引くんだよ」





あまりにも全力で否定にかかる私に、彼は訝しげだ。




いいの？




本当にいいの？




どんなに彼の許可が出ても、一抹の不安は残るもの。





そのためか、私は彼を見つめてしまう。


ホントにいいのって文字が、今なら顔に貼ってあるかもしれない。





「いいの…？」


「俺がいいって言ってんのに、まだ疑うのかよ」


「だって本当に呼んじゃうよ？誰も岩泉君の事名前で呼んでないのに、私呼んじゃうよ？」



立ち上がった彼は重そうなエナメルを軽々と机から引っぺがして歩き始める。



その背中に向けて叫ぶと、彼は振り向きながらはにかんだ。





「俺は嬉しいけどな。"A"に"一"って呼ばれんの」




―――――――――――――
え…と…大変ご無沙汰しております。初めまして。
結城です。

パソコンを買い替えてデータを移していたらあら不思議。
HQの夢小説が…
当方もう成人してしまいましたが、せっかくまた目に留まったので更新ししてみようかと…(ログイン出来て良かった(笑))
また皆様にご覧いただけたら幸いです。

いやはや、データ移動で大量の夢小説が出てきまして、生徒、学生の頃の私すげぇなと。
庭球脱色Ｄ灰復活排球etc.とフィル名が並んでいた時悲鳴を上げそうになりました。
ぎゃあ。

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