[第6話] 過去 ページ6
『私の祖父は大企業の社長でエリートでした。
祖父が退職すると父がその会社の社長になりました。
私たちにはこの先明るい未来しかない、当時6歳の私でもわかるくらい裕福でした。
母はプロヒーローで凄く活躍していました。
でも、殺されたんです。
大好きだった親友の子の両親に。
すぐ捕まりましたが母も父も即死でしたので最期にふたりの声を聞くことすら出来なかったんです。
そのあと祖父と祖母に育てられました。
なんの不自由もなく。』
一口だけ水を飲み間を開ける。
『13歳の頃祖父は亡くなりました。
祖母はそれに続くかのように14の夏に亡くなりました。
気が付けば私の居場所はなかったんです。
何処を探しても私を必要としてくれなかった。
生きる意味さえなくしてしまったんです。
親友だった子のせいで…
両親が捕まったのが私のせいだと言い張るようになりクラスの人全員を敵にまわすようになってしまったんです。
初めてでした。
隣に誰もいないことが。
私の隣に誰もいない、守ってくれない状態は初めてでただただ苦痛でした。
私はそこから猛勉強しました。
雄英に入るために。
私は個性にも恵まれました。
雄英に受かったあとはしばらく楽しい日々が続きました。
3年生になりサイドキックとして採用されてそのあとも順調で、無事プロヒーローになりました。
でも、無理だったんです。
私には、重すぎた。
ヒーローな筈なのに誰にも好かれなくて、誰にも必要としてくれなくてやめたんです。
もぅ嫌なんです。
こんな人生。』
相澤「今、必要とされてるからここにいるんだろ。
雄英に必要とされたから俺と出会ったんだよ。
必要じゃなきゃ雇わねーよ。
安心しな。」
ふわっと頭に手が乗る。
嫌でも顔が熱くなる。
心の奥が熱くなりどうしても相澤先生に目がいってしまう。
相澤「じゃあ話は終わり。明日も、頼りにしてる。」
『はい！わざわざすいません。』
相澤「じゃあね。」
玄関まで見送る。
ﾊﾞﾀﾝｯとドアがしまったところでまた突然顔が熱くなる。
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舞香 覚愛してます(プロフ) - アズさん» コメント有難う御座いますっ！貴重なご意見感謝いたします！更新は不定期ですが頑張っていこうと思いますっ！ (2017年8月15日 16時) (
レス) id: 9853809bf5 (このIDを非表示/違反報告)
アズ - コメント失礼します！イレイザーヘッドには名前で呼んでもらいたいですけどはじめのほうは名字で心をゆるしはじめてから突然名前で呼んでほしいです！応援してます！頑張って下さい！ (2017年8月15日 15時) (レス) id: c6a474956c (このIDを非表示/違反報告)
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