神聖円卓領域 最悪の作戦 ページ40
「ダ·ヴィンチちゃん!!スピードもっと上がんないの!?」
「如何せん人数オーバーだ!これ以上飛ばしたら逆に、エンジンが先にお陀仏だ!!」
「あぁもう!何であんなにしつこいんだ!!」
太陽の象徴みたいなゴリラ騎士から、如何にも火サスで魚屋の妻と浮気して真っ先に殺されそうな紫優男の騎士部隊に変更。
現在追われています。
「砂漠に入ればこっちのものだ!」
「ヤバいって!!もうすぐそこだよ!!ダ·ヴィンチちゃん!!」
速い。速すぎる。
何で、こいつこんなに速いんだよ。
その時だった。
「ごめんね」
バステトにゃんが急停止すると、そのまま車の外に放り出された。
「砂漠はすぐそこだ!頼んだよ!優男共と野生児!!」
と、綺麗な完璧なモナ・リザの微笑みでダ·ヴィンチちゃんは言った。
優男こと、エミヤに抱えられ砂漠へと一直線に走る。
優男その2の、ロビンは煙幕を張る。
野生児のクーが、追い付いてきた難民たちを砂漠へと誘導する。
ただ、ひたすらに砂漠に向かう。
「嫌だ!!待って!!ダ·ヴィンチちゃん!!」
遠くなるバステトにゃんと、後ろ姿。
「マスター!暴れるな!舌を噛むぞ!!」
「ダ·ヴィンチちゃん!!!!!!!」
手を伸ばす。既に届かない手を。
紫の騎士の部隊にぶつかると同時に、爆発が起こる。
乾いた風が、頬を撫でる。
遠くに爆音が聞こえる。
全てがゆっくりに、感じた。
エミヤが何を言ってるか分からない。
誰の声も聞こえない。
「あ……あ、あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁァァあああああぁぁぁぁぁあ!!!」
そのまま、煙幕に隠れ砂漠に消えていった。
「マスター。歩けるか」
「……………もう……ちょっと待って………」
「そうか、ならもう少し君を抱えて歩こう」
「…………エミヤ」
「何だね」
「…ダ·ヴィンチちゃんが、あんな事するの……気付いてたの…………?」
顔を見られないよう、俯きながらエミヤに問う。
「最悪の場合の、作戦だった。君がいれば、立て直すことは容易い。例え、この中の、マシュ以外のサーヴァントを犠牲にしてでも、君を生かさねばならぬ」
「………………私がマスター………である………から?」
「そうだな。サーヴァントにとって、マスターはこの世に存在するためのアンカーだ。楔と言ってもいいだろう。君が居なくなれば、私達は存在できない。だが、君が居れば、今回の事例のみだが、倒されてもカルデアに再召喚され、何度でも君の元に駆け付けられる」
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星空部長(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!楽しみにしてます♪ (2018年5月13日 22時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - 星空部長さん» コメントありがとうございます!オルタニキの所で殲滅ルートは考えていませんでしたwもしかしたら、解説コーナーでも作って大体こんな感じということを開設したいと思っていますので、その時にお答えします (2018年5月13日 22時) (レス) id: bce607513b (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - オルタニキの所で夢主以外殲滅されたらどうなってたのでしょうね…更新ファイトです! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!申し込みしました!承認お願いします (2018年1月26日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - ロールさん» お待たせしました!フレンド枠が空いたので、フレンドになりましょう!よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月26日 19時) (レス) id: d675145964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーリア | 作成日時:2017年7月29日 15時