北米神話大戦 序(1) ページ11
北部軍と南部軍に別れ進軍する。
北部軍を、スカサハさんに任せ、南部軍で敵の本拠地へと進撃する。
ドゴォン!!!と地響きにも似たような爆発音が聞こえてきた。
『始まったか…!』
「やれ…まるで悪夢のようだな…」
確かにそうだ。だが、何となく何となくなのだがカルナの方が圧している気がする。
「カルナの方が圧していますね」
「ほぼ互角に持ち込む程の力量のアルジュナも流石だが……カルナの方が上だ」
不意に、嫌な予感がした。この、特異点に来てスグの感覚に似ている。
「カルナ!」
思わず叫ぶ。だが、時既に遅し。赤黒い、魔の槍がカルナを貫く。
「
アルジュナがすぐ後ろを振り返る。その目線の先には彼がいた。
「クー…フーリン…!!」
『スカサハと戦闘中では!?』
「殺したさ。…悪く思うな、施しの英雄。何しろ、ルール無用の殺し合いだ」
殺意に満ちた目で、アルジュナはクー·フーリンを睨む。
「貴様…!!」
「オレがいつ、一騎打ちを許した?あぁ?テメェの趣味に走るのは全て終わってからだ。背後から刺されなかっただけでも感謝しろ。授かりの英雄」
悔しそうに、唇を噛み締めるアルジュナを横目に私の方へと向き直る。
「……来たか。久しぶりじゃねぇか」
「………」
ニヤリと、好戦的な笑顔を浮かべる。
「なぁ、お前に聞きたい事があんだよ」
「…答えられる範囲でなら、答えるよ」
と、ジリジリ距離を近くする目の前の男に警戒をしながら言う。
「…記憶には…ねぇ筈なんだ。確かに、無いんだ。だが、燃える街の中で誰かを探すお前が、頭の中を過ぎる。何故だ?」
「………君とは…いや、君とは違う「君」に、その、燃える街で会った。その時の記憶が残ってるんじゃないのか?キャスター?」
驚いた様に、皆が私を見る。
『どういうことだい?Aちゃん?』
と、ドクター。
推測でしか無いのだが、彼はあの「彼」なのではと。「彼」を元に、彼は造り出されたのではと。
「不穏な言葉を残して「君」は消えていった事を私は覚えてるよ。「ランサーかバーサーカーで頼む」なんてさ」
彼が驚いた様に、目を見開く。あくまで、無表情な彼に始めて感情の色が伺えた。
「成程な…そうか、成程な!「俺」がオレになった過程なんぞ知らなくても支障は無いと思っていたが、そういうカラクリか」
満足したように、笑みを深める。
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星空部長(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!楽しみにしてます♪ (2018年5月13日 22時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - 星空部長さん» コメントありがとうございます!オルタニキの所で殲滅ルートは考えていませんでしたwもしかしたら、解説コーナーでも作って大体こんな感じということを開設したいと思っていますので、その時にお答えします (2018年5月13日 22時) (レス) id: bce607513b (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - オルタニキの所で夢主以外殲滅されたらどうなってたのでしょうね…更新ファイトです! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!申し込みしました!承認お願いします (2018年1月26日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - ロールさん» お待たせしました!フレンド枠が空いたので、フレンドになりましょう!よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月26日 19時) (レス) id: d675145964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーリア | 作成日時:2017年7月29日 15時