北米神話大戦 序(3) ページ13
「この気配…夢魔の類か。そうか、テメェが星見か。反則級の邪魔しやがって。良いのかよ、テメェの矜持が崩れるぞ」
何が何だか分からないが、今の内にサーヴァントの傷を癒す。
「それは、それ。そもそも私に、誇りとか矜持とか無いし。それこそ、そこら辺の犬に食べさせればいいよ」
相手のクー·フーリンの怒りのボルテージが1段階上がる。ついでに、味方のも上がる。
「貴方はーーーーいったい…」
「最果ての島から全てを見る者だ。そう、全てをね。大事なのはココでね。要はただ見てるだけなのさ。ーーーーーーー今はね」
と、意味ありげに微笑む。
すると、彼の身体が映像が途切れるように霞む。
「っと、今回はここまでか。申し訳ないけど、ここまでだ。後は君達で、あの獣を倒すしかない。それが成された時、私達が出会う未来が来るだろう。それではまた。キャスパリーグを宜しくしてやってくれ。あと、アルトリアもね」
と、スゥッと消える。肩にいたフォウ君は何故か不機嫌だ。そして、アルトリアも。
「!!後ろか!」
カルナが槍を構える。
「焼き尽くせ……
「チッ…!」
ギリギリの所で避けきる。
「カルナさん…!」
マシュが駆け寄る。釣られるように、私も走って行く。
「届かなかったか………マスター…さらばだ…また…」
逢えたらと、言い残し消えていった。
ジークがまるで、祈る様に目を伏せる。
「最後の最後で、足掻きやがって。これだから、槍使いの生死は信用ならねぇ」
「「俺」が言うかね」
と、クーがバーサーカーの自分に言う。
「「俺」が何の用だ?」
「いや何、これ以上攻撃して来るんならココで止めさしといても問題ねぇかとね」
「ほざけ、他人の成果だろうが。いい気になるな。1度撤退する。こちとら、大火傷なんでね」
すると、婦長がクー·フーリンを見据え言う。
「逃げても、無駄ですよ。クー·フーリン。どれほど、猛ろうとその傷は、貴方が抱える胸の穴は癒されない。貴方は病気です」
「ハ。お前の言う通りだ。血濡れの聖女。オレが癒される日なんざ、永遠に来ねぇだろうよ。倒れて、朽ち果てるその日まで、オレは王であり続ける事だ」
こちらを一瞥し、言う。
「来るなら来い。ワシントンで戦ってやる」
そう言い残し、彼は去っていった。
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星空部長(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!楽しみにしてます♪ (2018年5月13日 22時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - 星空部長さん» コメントありがとうございます!オルタニキの所で殲滅ルートは考えていませんでしたwもしかしたら、解説コーナーでも作って大体こんな感じということを開設したいと思っていますので、その時にお答えします (2018年5月13日 22時) (レス) id: bce607513b (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - オルタニキの所で夢主以外殲滅されたらどうなってたのでしょうね…更新ファイトです! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!申し込みしました!承認お願いします (2018年1月26日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - ロールさん» お待たせしました!フレンド枠が空いたので、フレンドになりましょう!よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月26日 19時) (レス) id: d675145964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーリア | 作成日時:2017年7月29日 15時