特異点F その4 セイバー ページ10
だいたい、クーさんと孔明先生が幽霊をなんとかしてくれた。流石……！
｢先輩………怖いなら後ろに…｣
｢こ、後輩だけを前線にた、た、たた立たせるだなんて！｣
｢アレキサンダー君頼んだ｣
｢任せて。マスター｣
と、相性の関係で後衛でマシュと一緒に所長を守っていたアレキサンダー君に先輩を頼む。
大丈夫かな…先輩…。
すると、クーさん目指して矢が飛んで来た。
｢全く………キャスター。君のせいで危うく彼女から怒りを買いそうになったのだが…どう責任をどってくれる？｣
｢はっ！ご愁傷さまだな！おい！嬢ちゃん構えろ！来るぞ！｣
｢A先輩！立香先輩！指示を！｣
｢後衛は、防御を優先に！前衛！攻撃開始！立香先輩！後衛の指揮頼みましたよ！｣
｢ま、任せろ！！アレキサンダー君！｣
｢わかった！任せてマスター！！｣
それぞれ別れて、敵を相手する。
孔明先生の後押しがあるとはいえ敵が強すぎる。
｢クーさん！宝具を！｣
｢任せなぁ！焼き尽くせ、木々の巨人…ウィッカーマン！！！｣
クーさんの宝具で辺り一帯炎の海と化す。
敵も相当ダメージを負ったらしく、弓を構えようとすると火傷のせいで腕がもちあがらない。
すると相手は、負けを認めたかの様に笑うと、
｢悪い…………先に逝く……｣
と、言い消えていった。
｢終わった…？｣
｢いや、まだだ｣
カルデアより通信が入る。
『敵性反応だ！しかも、さっきのアーチャーより強い魔力反応が観測された！』
｢何だ、客人か………ほう？懐かしい顔ぶれだな｣
そこにいたのは、黒い鎧に身を包んだ黒い剣を持った女性だった。
｢先に逝きおったか…アーチャーめ…まぁ、良い。客人にはもてなしせねばな｣
｢マシュ！！宝具！！最大出力だ！！｣
｢はい！！先輩！｣
セイバーが詠唱を始める。
間に合ってくれ………！！
｢エクスカリバー、モルガーン！！！！｣
｢っ………ロード、カルデアス………！！｣
宝具のぶつかり合い、それはまさに神話の如く、荒々しい魔力のぶつかり合い。
何とかして、マシュは防ぎきった。
｢ほう、面白い宝具だ。…………さしずめ"アイツ"の仕業か…まぁ、良いかかってこい｣
と、セイバーは剣を構え直す。
｢来るぞ！前衛！攻撃開始！！｣
｢後衛！援護だ！そして、守護も頼む！！｣
立香先輩と私の声が飛ぶ。
何とか、防いだ宝具を打たれると厄介だ。
打たれる前に倒さなくては…！戦闘が続き、
最後の、ロビンフッドの宝具が決まりセイバーは倒れた。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
