死界魔霧都市 ロンドン 魔術王との会話 ページ49
アンデルセンの、ソロモンの真実。
アンデルセンは言った。
｢時計塔の記述には、こうあった。英霊召喚とは、抑止力の召喚であり、抑止力とは人類史存続を守るもの。彼らは、七つの器を持って限界し"ただ一つ"の敵を討つ。敵とは何かって？決まっている！我ら霊長の世を阻む大災害！この星ではなく、人間を築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身！其は文明より生まれ文明を食らうものｰｰｰｰ｣
｢文明を食らう…？｣
｢そうだ。文明を食らうものだ。自業自得の
そうだ。アンデルセンは言っていたじゃないか。
聖杯戦争のモデルは、七つの力を一つにぶつける儀式だと。
｢ｰｰｰｰそうだ。7騎の英霊は、ある害悪を滅ぼすために遣わされる天の御使い。人理を護る、その時代最高の7騎。英霊の頂点に立つ始まりの7騎。元々、降霊儀式·英霊召喚は霊長の世を阻むものを討つための決戦魔術、それを格下げしたのが聖杯戦争だ｣
｢そして、それを討つため喚びたされるのは、そのクラスの最上級の英霊…つまり冠位を持つ英霊だ。そうだろう？グラントキャスター、ソロモン｣
｢フッ…フハハハ！よくぞ言い当てた！いかにも！我が名は、ソロモン！グラントキャスター、魔術王ソロモンだ！｣
と、高らかにソロモンは笑った。
｢褒美に、五体を百に分け、燃やし尽くしてやろう｣
その、瞬間、アンデルセンはソロモンが言った通りに無惨に殺された。
｢アンデル、セン｣
｢駄目です！先輩！｣
｢っ…見るな！｣
血の匂いが漂う。
未だに慣れない匂い。
｢…っ…何で…何で…｣
｢さて、帰るとするか｣
と、その時だった。王様の鎖がソロモンの足元に突き刺さった。
｢ふむ、黙って聞いていたが…ソロモン。1つ疑問に思った事がある。貴様、指輪を1つ…何処にやった｣
｢！？｣
｢あぁ、答えずとも良いぞ。成程…そういう訳か。フハハハ！貴様ら無様にも程があるな！｣
と、王様は高笑いした。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
