死界魔霧都市 ロンドン カルデアでは… ページ34
｢あれは、流石に助けに行かなくてはいけないのでは！？｣
｢む。そうだが…｣
｢何時まで、変な意地張ってるんだよお前ら｣
｢私達にも選ぶ権利位はある｣
｢それで？嬢ちゃんが死ぬのを待ってるのか？その権利を振りかざして｣
｢そこまでは言ってはいないだろう！？｣
｢いーや、言ってるね。現にその行動がそうだろう？大人気ねぇな｣
と、キャスターの俺が言う。
確かに、前回よりも苦戦を強いられてるのは一目瞭然だ。と、急に通信が入る。
『ドクター！！後で医療セット送って！！』
｢誰か怪我したのかい！？｣
『あの、くそ羽虫悪魔！！バッサリ、髪の毛切られた！！ついでに、首筋ちょっと切れた！』
｢うわぁ、ホントだ。よく生きてたね｣
『ホントそれですよ！！先輩！ついでに、頭痛薬も！』
｢あー、ハイハイ。偏頭痛だねー｣
『色々文句言いたいですけど！アンデルセンを運ぶので、失礼します！！』
と、ブツッンと通信が切れた。
ロンドンに行く前よりも、短くなった髪の毛を見て金ピカ以外、罪悪感を顔に浮かべる。
｢ほれ見ろ｣
｢キャスターの光の御子よ、確かに私達が悪かった。今の現状を見て思い知った。マスターの為にロンドンに向かおう｣
｢じゃあ、多分次呼ばれるな。用意しとけ｣
｢おい、セイバー…｣
｢行くと、言ったら行くのです！！貴方はマスターを見殺しにする気ですか！！｣
｢まぁ、いんじゃね？弓兵なら、ロビンに最近来たダビデがいる｣
｢ん？呼びましたかい？｣
と、スウッとロビンが現れる。
｢ロビン。マスターがヤバイ。そろそろあっちに呼ばれる。行くぞ｣
｢へいへい。マスターどうかしたんですかね？｣
｢何でも、敵のキャスターに髪の毛バッサリいかれたんだとよ。ついでに首筋切れてた｣
｢へぇ？｣
と、殺気がロビンから滲み出る。
流石、保護者。いや、モンペだなと、考えどうすべきか考える奴らの横を通り過ぎる。
｢あ。私も行きます。どうすればいいか教えてください｣
｢おー。おい、キャスターの俺。お前も呼ばれるだろ？そこの弓兵なんぞほっといて行こうぜ｣
｢そうだな。嬢ちゃんの事も心配だ｣
と、ロビン並に殺気を滲ませてこちらに歩いてきた。
｢変なプライド持つと大変だな…｣
その後、マスターと合流した。
ロビンとキャスターの俺が物凄く驚いていた。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
