死界魔霧都市 ロンドン 本屋にて ページ30
｢えーっと、立香君。この状況は？｣
｢何でも、マスターとして認めるべきかどうかを判断するんだとか、何とか｣
｢な、成程？それで、ここに英霊の皆様がいる訳か｣
｢……頑張れよ…A、マシュ｣
後ろの威圧感に耐えながら、後輩にエールを送る。
モニターに移されたのは、Aとマシュ。そして、サーヴァント達。
絶賛、ロボットに追い掛けられているが。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
｢何あの、ロボット…｣
｢
一時休戦の為に、本屋に逃げ込んだは良いが外でワラワラとロボットやらが居るの出れるに出れない。
｢ジキルさんのお使いできませんね…このままじゃ｣
遡ること、2時間前。
｢バベッジ博士と連絡がつかないんだ｣
｢あのオッサン…何やってんだよ…｣
｢バベッジと言うと…あの、チャールズ·バベッジ博士ですか？｣
｢あぁ。済まないが、様子を見に行ってくれないかい？こちらからも、引き続き連絡を取れるか試みるよ｣
｢えぇと、バベッジさんに会いに行けば良いのかな？｣
｢そうだね。頼むよ。ここに、博士の家までの地図があるから持って行ってね｣
現在、30分程立ち往生している。
とりあえず、夜になったらコイツらもどっか行くだろうという事で本を読み漁っていた。
｢2階から何か物音がするなぁ……？｣
｢どうした？｣
｢いや、2階から物音がするから、誰かいるのかなぁって｣
｢見に行ってみるか｣
｢うん｣
と、マシュに1階を任せモーさんと2人で2階に行く。そこに居たのは、
｢アンデルセン殿、この結末についてですが！｣
｢何だ、批評なら今度にしろ……っと客人か？｣
髭のオッサンと、青い髪の毛が特徴的な白衣を引きずった少年が居た。
｢……あー…お前ら誰だ？｣
｢おっと、これはこれは！円卓の騎士殿のモードレッド卿ですか！円卓の騎士の物語の最後は結構吾輩の好みでありまして…｣
｢だ·れ·だ！お前ら！｣
と、イライラしたようにモーさんは問い掛ける。
アンデルセン…？アンデルセン……？
｢ハンス·クリスチャン·アンデルセン！｣
｢それは、俺だが。どうした？｣
この、少年が？
どう見たって、8歳前後の背丈の少年が？
｢では、吾輩の事は分かりますかな？レディ｣
｢ええと…｣
円卓の騎士の物語の最後が好み…って言ってたな…。円卓の騎士の物語は結構悲惨な結末で…。
悲惨な結末が好き？
｢ウィリアム·シェイクスピア…？｣
その人は笑顔で頷いた。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
