邪竜百年戦争 オルレアン 決戦へ ページ23
昨日の作戦会議で、既にこちらの居る所はバレている。なら、正面から突っ込む。
と、いう結論に至った。
｢よし｣
息を吸い込み、マシュに頷く。
｢皆、突っ込むぞ！！｣
オルレアンの固く閉ざされた門を、私の掛け声と共にジークがぶち破る。
相手もそれなりに準備してるらしく、ワイバーンの群れが待ち構えていた。
『ｰｰｰｰ皆！強大な魔力反応を確認！上だ！』
｢っ！ファヴニールか！｣
クソでかい竜が上から見下ろしている。
｢マスター！先に行け！｣
｢ここは、我らが承りましょう｣
と、ジークフリート(野良)とゲオルギオス先生。
｢分かった！頼んだ！！｣
と、街の中に入る。
途中、ヴラド三世、カーミラを倒し更に先へと進む。
途中、デオンという騎士も倒し更に奥へと進む。
その時だった。
｢Arrrrrrrrrrrrrrr！！｣
｢ちっ！バーサーカーの奴だ！おい！嬢ちゃん！！｣
｢マシュ！宝具展開！！押し切るぞ！｣
｢はい！！偽装登録ｰｰｰｰ｣
そうだ。進み続けないと、この正面突破の襲撃は意味がない。
バーサーカーの宝具をマシュが全て防ぎきる。
その隙に、プーちゃんとクーの宝具が連続で放たれる…が、決定打にはならない。
｢Authurｰｰｰｰ！！｣
｢っ！先輩！あの方だけは何が何でも倒します！｣
と、今まさに攻撃を仕掛けてきたクーに意識が向いているバーサーカーの横っ腹を盾で薙ぎ払った。
何が君をそうさせるか分からんが、任せた！マシュ！
｢アレキ君！宝具で、周りの骸骨兵を！！｣
｢了解！！マスター！｣
と、ブケファラスでアレキ君が周辺の骸骨兵を吹き飛ばす。
｢その先には進ませません｣
｢シャルル·アンリ·サンソン…！｣
少し、やつれた顔でサンソンは現れた。
ヤバイ。皆、バーサーカーに集中していて、私の近くには誰も居ない…！
｢マスター。コイツ、僕に任せてよ｣
｢…モーツァルト？｣
｢ちょっと、譲れない事が、意地があるだけさ。早く、マスター。バーサーカーを倒せば一気に敵将だ｣
｢分かった。武運を祈る｣
｢あぁ｣
皆の元へと走る。途中、転びそうになるが何とか持ち直し走る。
バーサーカーは、マシュの懇親の一撃で撃沈。
よく、聞き取れなかったが、最期、ギャラ…何とかと言っていた。
オルレアンの中心の要塞に入る。
｢マスター！｣
ジャンヌの声に振り返る。そして、魔力弾をギリギリで避ける。
｢…ここまで来るとは、心外です。異邦のマスター｣
｢ジル……！｣
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
