邪竜百年戦争 オルレアン 王妃 ページ18
何とか、サーヴァント2騎を退け一段落着く。
｢おや？マリー、終わったのかい？｣
｢あら、アマデウス。貴方何処に居たの？｣
｢君に、置いて行かれたんだよ。全く追いつくのに、ワイバーンやら操られたフランス兵が邪魔で遅くなったんだよ｣
2人のやり取りにポカーンとする。
マリー？アマデウス？
｢先輩！この方達は…！｣
｢うん。紛うことなき、マリー·アントワネットとモーツァルトですわ……｣
｢あらあら！私の事をご存知なのね！嬉しいわ！ねぇ、アマデウス｣
｢まぁ、一応僕ら有名所だしね｣
と、少女の様に顔を輝かせる王妃様とその宮廷音楽家。
私自身会えてとても嬉しい。何たって、この王妃様隠れ日本オタクなのである。それに、マリア·テレジアの娘である。あの、プロイセンとオーストリアの戦争の事を知っていれば、あの肝っ玉母さんに惚れること間違いなしだ。万歳！マリア·テレジア！
｢まぁ！母様の事を知ってるのね！嬉しいわ！それに、ジャンヌ・ダルク！私、貴女に会えてとても嬉しいの！｣
｢まぁ、マリーはジャンヌのファンだからね。取り敢えず、またワイバーンが来るかもしれないから移動しようか｣
いやー、サーヴァントって足速いよね。
マシュに抱えられ、ほんの30分で次の街に着いた。
所々竜の襲撃の跡が伺える。
『ん？サーヴァント反応があるな。一応気を付けてくれ』
｢連戦は流石にキツイぞ…｣
周辺を警戒しながら進む。
｢あら、随分と早い到着ね｣
『この反応！聖女マルタか！』
｢えっ！？｣
と、声の方へと顔を向ける。
そこには、聖なるオーラ出てる系の女の人が居た。
｢まさか………貴女様はあちら側の……！｣
｢その通りよ、聖女ジャンヌ・ダルク。………本当はこんな事はしたくないのだけれど…召喚者には逆らえない…ワイバーン達！この者達を蹴散らしなさい！｣
声に反応して、ワイバーン達が待ってましたと言わんばかりに現れる。
嘘やん…！
｢マシュ！一時撤退だ！ロビン！煙幕持ってる！？｣
｢勿論ッスよ！マスター！今使うか？｣
｢流石！ジークとクーが、陣形を崩す！その混乱を狙って煙幕を！｣
｢了解！｣
｢二人共！宝具の準備は！？｣
｢大丈夫だ！マスター！何時でも撃てる！｣
｢こっちも準備OKだ！嬢ちゃん！｣
先ず、単体宝具であるクーに先陣を切ってもらう。
続いてジークの宝具で周りの建物を壊しつつ竜を薙ぎ払う。
すかさずロビンの煙幕が発動する。
混乱に乗じ素早く逃げる。
何とか逃げ果せた。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
