迷子ちゃん remake ページ7
リムルに手を引かれて、やって来たのは首都ルーラ。
私達が今滞在しているのは、イングラシア王国。
国の名前は知っていたけど、首都がルーラって名前なのは初めて知った。
リムル「おぉう華やかなる
流石都会だ!建物が高い!技術と文化の香りがするな!」
その言葉を先決に、私とリムルは走り回った。
リムル「何だこれショーウィンドウ!? すげえ」
そこら中のガラスを触るだけ触って、
『リムル! あれ劇場だよ!』
劇場のチラシが紙だった事に改めて驚愕して、
〈ピンポンパンポン♪ 市役所からのお知らせです〉
首都に鳴り響く懐かしい効果音に反応して、
『「えっ市内放送まで!?」』
細かく忠実に再現されてて、感傷に耽っていたら──。
〈銀髪で仮面を被ったモフモフマフラーのリムルちゃーん!
焦げ茶髪で仮面を被った英雄の服のAさん!保護者の方が捜しています〉
「「「「あ」」」」
周囲の人達の声が重なった。
リムル「…………………………」
リムルは、聞く姿勢のまま固まってた。
かく言う私も、リムルと同じく固まっていた。
ねぇ……私、この世界では大人だよ?
背丈的にも……。
リムルも、大人だよ……?
精神的には……。
カバル「親切な人が多くて良かったっすね」
エレン「もう浮かれて迷子になっちゃ駄目ですよぅ?」
それは、私達に取っての会心の一撃だった。
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年10月12日 19時