○ ページ5
○ JK side
初めて会ったのは、お互いまだ小さい時だった。
練習室に突然来たAに、誰もが動きを止めた。
非現実的なビジュアルの彼は一緒に来たPDニムの後ろに少し隠れている。影がかかった顔にも、危うさと美しさの調和を感じた。
PD「これからこの事務所の所属になった、Aだ。
97lineだからジョングクが同い年だね。色々面倒見てやってくれ。
宿舎にももう荷物は送ってもらったから、今日は一緒に帰ってあげなさい。」
最低限のことを言い終わったPDニムは、そいつの背中をトントンと優しく叩いてからすぐに練習室を出ていかれた。
練習室が張り詰めたように静かになって、みんな一歩も動こうとしない。
1人になったAは静寂に耐えかねたのか、俯いていた顔をゆっくりと上げてみんなを見回した。
俺らはというと、改めてあらわになった幼く儚い彼の顔立ちに驚いてどう接したらいいかわからなくなっていた。
俺自身も同い年でありながら、同級生とは明らかに違うオーラを放っているAを未だに凝視していた。
『……あ、あの、今日からお世話になります。
アンAです。よろしく、お願いします。』
振り絞ったように声を出して、ゆっくりとお辞儀したAは視線から逃げるように壁の方へ荷物を置きに行った。
Aがその場から離れた瞬間に、他の練習生ははっと我に帰り練習を再開し始めた。その最中も、靴が擦れる音にまぎれてところどころでヒソヒソと声が聞こえてくる。
HO「いや、え？ビジュアルやばくない？大丈夫？あれ」
JM「なんか今まで見たことないタイプの美人」
JN「僕とは違うタイプのイケメンなんだけど」
TH「ジョングガ、同い年でしょ？話しかけなよ」
JK「いや無理です、同い年が一番気まずい」
YG「致命的なんだけど」
RM「ジョングガよりもっと年下に見えて、若干こっちが犯罪者みたいな罪悪感ある」
ナムヒョンの言葉はふざけて聞こえるが割と的を得ている。幼く見える顔に危険な雰囲気を感じ、話しかけられそうにはなかった。
ちらっとAの方を見ると、リュックからイヤホンを取り出して耳につけている。その仕草すら見惚れてしまう。
一瞬、目が合いそうになってすぐにお互いに目をそらした。
＿＿＿＿＿＿
BTSの名前表記について
JN→ジンさん
YG→ユンギさん
HO→ホソクさん
RM→ナムジュンさん
JM→ジミンさん
TH→テヒョンさん
JK→ジョングクさん
になっております。
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね！ (2023年1月29日 21時) (
レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています！カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします！ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん | 作成日時：2023年1月28日 0時
