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○ Your side


SC「A、大丈夫か?」


『え。あ、はい大丈夫ですよ??』


隣に座っているスンチョリヒョンに声をかけられて気づく。
あれ、俺今何考えてた?


今はある雑誌のインタビューをメンバー全員で受けている。今の話題は…

(『デビューするまでの軌跡』か…)


他のメンバーはデビューまでのダイエットエピソードや、練習生時代の学生生活、最終オーディションの話をして昔を懐かしんでいる。


みんな夢を必死に追っていた思い出を大事そうに話していて


昔を無かったことにしようとしている俺が無様で、申し訳なくなってきた



MC「それでは次に、SEVENTEENの黒兎ことハルさんにお話を伺いたいと思います!

ハルさんはデビューまで、どのような練習生生活を送っていましたか?事務所オーディションについても、ぜひお聞きしたいです!」


自分の番が来て、みんながこちらを見る。
ヒョンも、可愛い弟も、MCさんも、カメラさんもみんな。


口に出そうとして、やっぱりつっかえて


いつものように控えめに笑ってからいつもの嘘をついた


『俺、もともとダンスが凄く好きでダンススクールに通っていたんですけど、そこで今の事務所からスカウトされました。


もともとアイドルになるつもりがなかったので、あまり熱心に練習していなかったんです最初は。


でも周りの練習生の熱意というか、人生を変えたいエネルギーを感じて、自分ももっと何か夢に本気にならなきゃって思い始めて


そこから頑張って練習して、みんなに追いつくように思って歌っていましたね。


デビューを掴んだあの日は、どうしようもない多幸感とこれから始まる人生への興奮が治りませんでした。』


言い慣れたエピソード。周りのメンバーは違和感を抱かず、俺の話に面白くリアクションしていく。



話のターゲットが隣のスンチョリヒョンになってから、俺の頭は自然と過去を辿っていた。




pledisじゃなくてBig Hitの練習室



鏡で見た7人の迫力あるダンス



夢を語って握った手の手



俺の目を見つめる大きな目


あ、やばい全部全部湧き上がってくる


剥ぎ取られた俺の服



押さえつけられた気持ち悪い感覚



いつもの練習室が妙に暑くて吐きそうで



そしてずっと頭から消えない



立ち尽くしたあいつの、
ジョングクの目が



悲しくて必死で怖くてすこし落胆して怒っていて



どうしようもなくこびりついて離れない

○→←○



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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています!カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします! (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん | 作成日時:2023年1月28日 0時

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