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○ Your side



風呂から上がってから恐る恐る部屋に入ると

待ち疲れたジョングガがベッドに布団もかけずに横になっていた


そっとブランケットを持ち上げて肩までかける


ジョングガの寝顔、

いつもは赤ちゃんみたいに口が開いていて

目尻は下がっていて安らかなのに


今日に限って眉間に皺がよっていて

時々寝言を言う

声が小さくて何で言ってるのかはわからなかった





ジョングガの横を通って、自分のベットに沈む

体の緊張がゆっくりと解ける






…あぁ、目が覚めたら

全てが戻っていたらいいのにな



















俺の望みはもちろん叶うはずは無くて

目が覚めても、昨日の記憶は鮮明だ

腕を見ても擦った跡が残っていた



ベッドに横になったまま、腕を眺める

バレたらやだなぁと思いながらどうしようもできず

その腕でブランケットをめくってベッドから降りた






リビングに行けば、いつもはいるはずのヒョンたちは

誰もいなかった





いつもは誰かの会話、フライパンの上で弾ける油の音、

テレビから流れるニュース番組の音、コーヒーが沸く音、

たくさんの音が混ざり俺の朝を知らせてくれる




それなのに今日は、あまりにも静かだ

今日は朝から小雨が降っていて外は夜のように暗い、寒い



長すぎる自然な沈黙、冷や汗がして息をぐっと呑む





どうしよう、怖い




だれか俺のそばにいて

1人にしないで、取り残さないで



服の隙間から入ってくる冷風が肌を撫でる

ゾクっとしてその場に座り込んだ




昨日の感覚が急に蘇る、体が自然にあの時の記憶を再生する

吐き気と困惑で視界が歪む、体が震えてきた



ぎゅっと両目を瞑ったと同時に

誰かがグイッと俺の手首を引いた



『…!?』


JN「A…!!大丈夫?座り込んじゃって…」



掴まれた時、無意識に逃げるように後ずさってしまった

もしかしたら昨日ジョングガにあった時もそうだった…?



ジニヒョンは大層心配した表情で腰を折り

目線を合わせてくる



ジニヒョンは本当に優しい

長男として、マンネの俺を心配してくれている

そんなジニヒョンの接触を

俺は、俺は拒もうとした…?



JN「A、体調でも悪いの?

まだ早いからもう少し寝てみたら…?本当にしんどそう」


『…あ、あ……ごめんなさいジニヒョン』


JN「謝らないでよ、ヒョンリビングにいるからさ

ソファとかで寝る?」


『…はい』

○→←〇



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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています!カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします! (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん | 作成日時:2023年1月28日 0時

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