○ ページ27
○ JK side
その日はデビューが決まってから初日の練習で
俺たちの曲を俺たちが踊って作り上げることに
めちゃくちゃ興奮したし夢中で練習していた
Aもどことなく嬉しそうで
いつもより笑顔も声の覇気もあって
それを見て俺も嬉しくなった
結局練習時間は深夜まで続いて
みんな疲れているのかゆっくり歩いていて
俺とAはみんなの後ろからついて行って廊下に出た
でもAが先生に呼ばれて
暗い廊下の奥に消えて行った
みんなは振り直しってちゃんと納得していて
そのあとすぐにその場を離れようとしていたけど
JK「………A、…」
なんとなく、その時Aから離れちゃいけない気がして
手を伸ばすけど
その手は当然届くはずもなくて
中を掴む
JM「ジョングガー！もうみんな行っちゃうよー？」
JK「え、あ……でもAが…」
JM「A？さっき振り修正って言われたでしょ？
一緒にいたいのはわかるけど、今は帰るよ」
JK「…はい」
仕方なくAとは違う方に体を向けて一歩踏みだす
でも嫌な予感がして
もう一回後ろを振り返る
もちろん、俺には暗い闇しか見えない
いつもよりも深い闇に感じる
その時はそれで諦めてみんなのところへ戻ったけど
俺って勘がいいんだなって
偶然なんかじゃなかったんだって
今なら思う
この時が決定的に
俺たち2人を引き裂いてしまった
宿舎に帰ってもAのことしか考えられなくて
ヒョンたちが寝ても、ずっと目が冴えて
ベッドの上に座ってAを待っていた
でも全然帰ってこなくて
さらに不安になって、
さっきまでの嫌な予感があたっているように感じる
深夜3時くらい
俺の呼吸音しか聞こえない宿舎に
ドアが開く音が無駄に響く
部屋のドアノブがゆっくりと下がって
JK「A！！！」
どうしても帰ってこないかもって不安に駆られて
思わず抱きしめる
突然抱きしめたからかAは大袈裟なくらい肩を揺らした
聞きたいこともいっぱいあって
目をじっと見る
Aは大丈夫といつも通り答えてくれたけど
その時の目は潤んでいて
俺のこと見てないみたいに真っ黒で
初めて見たAの目だった
『俺さ、まだ風呂入ってないから入ってもいい？
汗かいたから気持ち悪いし』
JK「あーいいけど…A、本当に大丈夫？」
返事はなかった
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね！ (2023年1月29日 21時) (
レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています！カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします！ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん | 作成日時：2023年1月28日 0時
