○ ページ18
○ JK side
Aと俺の間に沈黙が続く
Aは口を開けて、少し驚いているようだった
と思っていたら、肩を落として大きなため息を吐いた
JK「ちょっと、A?大丈夫?」
『よ、かったぁ……!
俺のこと、嫌いじゃなくて興味ないんじゃなくて
好きでいてくれてる、んだよね?』
JK「……もう、何回も聞かないでよ」
必死すぎて笑いながら俺の手を握って振るAが
耳のついたうさぎにしか見えなくて
思わず普通に笑ってしまった
俺普通に、Aと喋れてるわやっぱり
てか、そんな喋れるんだ
あとそんな笑ってくれるんだね
JK「…不安だった。
一緒にデビューしたいって俺だけが思ってるかもって」
『そんなの、こっちのセリフなんだけど』
今までの穴を埋めるように
言葉が進む、会話が繋がる
JK「俺はAのダンス、よく見てるんだよね」
『うん気づいてたよ、俺もジョングガを見てたからね』
JK「嘘だよ、俺のこと見てなかったって」
『嘘じゃないよ
目が合うのが恥ずかしくて横目で見てたの
だからジョングガがどれだけ上手いのか、努力しているのか
勝手にわかってるつもり。
いつもジョングガのステップも表情も腰の動きも
パクるようにじっと見て吸収しているの』
『だから自信持ってね
俺がいるから、大丈夫
って言って救われてくれると嬉しいな』
俺がいるから
急に優しいその言葉がじんわり胸に沁みてあったかい
それがなんとなくくすぐったくて違う話題に振る
JK「…Aってさ、
なんでアイドル目指すようになったの?」
『えー…恥ずかしい
ジョングガから言って』
JK「……俺は
G-DRAGON先輩に憧れて、まずアイドルになりたくなって
でもそのあとオーディションで普通に落ちたの
夢終わったなーって思ったんだけど今の事務所とかから声かけてもらって
諦められなくて、今頑張ってる」
『えーなんか、やっぱり真面目だね
てか落ちても声かかるのやっぱり才能じゃん』
JK「才能なんかじゃないよ
だって俺、ダンスに感情がないからって
Aがくる直前までアメリカで一カ月ダンスやらされた」
『…じゃあ、才能は失礼だね
努力の証だね』
Aはいつのまにか俺の横たわるベッド側にきて
腰をかけている
未だに手は握られていて
体温が伝わったくる
JK「ほら言った
で、Aは?」
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています!カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします! (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなさん | 作成日時:2023年1月28日 0時