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○Your side
宿舎について確認すると、やっぱりジョングクさんと同じ部屋だった。少ししかない俺の荷物、段ボールに入って部屋の壁際に寄せられている。
もともとなかったであろう俺のベッドが、ジョングクさんのベッドとは反対側に設置されている。本当に今日からここで生活するんだ。
JK「…そこ、通ってもいい?」
振り返ると、ちょっと眉間に皺を寄せているジョングクさん。
そういえばここ、部屋の入り口だから俺めちゃ邪魔じゃない?
『あ、ごめんなさい!今退きますね』
JK「あと、それどうにかしてほしい…」
『え、それ?』
JK「…敬語。同い年だからタメの方が楽、じゃない?」
ジョングクさんは話しながら自分のベットに腰掛ける。ジョングクさん側の生活空間はかなり整頓されており、俺の知っているCDやアーティストのポスターが飾られていた。
…いやそうじゃなくて、本当に敬語じゃなくていいの?
『ジョングクさんはそれでもいいんですか?』
JK「まってその、さん付けもやめて」
『でもそこまで馴れ馴れしいのは…』
ジョングクさんに迷惑かわからなくて、目を合わせる。
俺の目を見て話すジョングクさんの言葉は、とても嘘のように感じなかった。
JK「…俺もさっきからAって呼び捨てだし…」
『………わかったよ。
ジョングガ、これでいい?』
言い始めるまでの不安はどこにいったのか、タメ口と呼び捨て案外すんなり出てきた。と同時に、どっと肩の荷が降りた気がする。
あー、俺気張りすぎていたんだな
JK「…うん。それがいい」
目を逸らされた。そのままジョングクさん…じゃなくてジョングクはベッドに沈んで携帯ゲームを始めてしまった。
俺は荷解きを終わらせるために作業に集中していて、部屋にはジョングクがしているゲームのBGMがかすかに響いていた。
そのまま俺たちは同じ空間にいるはずなのに、一言もは喋らないで朝を迎えた。
翌朝、眠い目を擦ってベッドから身を起こす。
寝起きはいいから、そのまますぐにベッドから降りた。
反対側にいるジョングクを見ると、携帯を握ったまま寝息をたてて丸くなっている。昨日ゲームして寝落ちしたのか。
寝息をたてているジョングクの寝顔は、赤ちゃんみたいで可愛い。ずっと見ているのも悪いと思って、逃げるようにリビングへ向かった。
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています!カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします! (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなさん | 作成日時:2023年1月28日 0時