○ ページ33
○Your side
先生の言葉はまるで魔法だ
その一言だけで、俺の体は動かなくなる
周りのヒョンたちが俺を通り過ぎていく
俯いて床を見つめたまま固まった俺を気にしながら
目の前のドアを開けて部屋から出ていく
俺になんか言っている気もしたけど
俺の耳には届かなかった
最後に用意が終わったジョングガも部屋から出ていった
と、思っていた
JK「A」
今までどんなヒョンの声も届かなかったのに
なぜかジョングガの声は耳にすうっと入ってきた
それでも顔を上げるのを躊躇していると
俺の頬がジョングガの大きな手に挟まれて
ぐいっとあげられる
『？？！』
目の前には端麗なジョングガの顔、吸い込むような瞳
ちょっと怒っているようだった
JK「練習するのはいいけど、あんまり遅くならないで」
あんまり見つめられると気づかれそうで
その目を逸らした
こいつ、勘付いてる
『……心配しないで、すぐに戻るよ』
とりあえず笑ってみた
うまく笑えたかは良くわからなかった
それを見たジョングガは諦めたように手を離して
最後に振り返って練習室の扉を閉めた
TR「やっぱりお前は飲み込みが早い。
今この状況で反抗したらデビューに関わってくる、
そう思って残ったんだろう？」
恐怖で動けない俺の周りを歩きながら先生は語る
言っていることは全て正しい、だから何も言えなかった
TR「少しでも俺から逃れたかったのか？
昨日は夢だと思ったのか？
それでも昨日帰った後、誰にも相談できなかったんだろう？
俺に触られたあとも大した反抗をしなかったよな？
それに、
さっき勘づかれただろうジョングガに助けを求めるタイミングがあっただろうに、何にもしなかった…」
足音は静かに俺に近づいてくる…
心臓が、うるさい
TR「それは全て、デビューを恐れていたんだなぁ…
本当に純粋で優しくて真面目で物分かりのいいA、
そんなお前が
汚く乱れていく姿が大好きだ」
背筋が凍るのと同時に
ぐいっと腕が掴まれた
息を呑む
そのまま連れていかれるまま歩かされる
練習室の端には小さめのテレビがあった
TR「…昨日は本当に楽しかったなぁ
だってお前も見てみろよ、
こんなに嬉しそうな声をあげているよ」
先生がスマホを数回スライドするとテレビの電源がついた
そこに写っていたのは
服がはだけて震えている俺だった
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね！ (2023年1月29日 21時) (
レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています！カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします！ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん | 作成日時：2023年1月28日 0時
