115話 夜 ページ27
ガチャ……
トレーニングに出てから、約二時間程で戻ってきた
心操は汗だくで、ゼェゼェと息を上げている
そんな心操を支えて戻ってきた相澤はズルズルと心操を引っ張って、ダイビングに来た
『……いや、あのさ。初日からそんなんだと、もたないと思うんだが』
「短期間で底上げする必要があるって言っただろ」
『夕飯食って、吐いたりしない？大丈夫か、此奴』
「食べさせねえと回復しねえだろ」
『其の通りで』
水を出す
パンを皿に載せて、スープを入れた
テーブルの真ん中にサラダを添えて、三人分のハンバーグを置く
「夕食ぐらい白米にしろって、あれほど」
『直ぐに戻ってくると思ったんだよ。痛い痛い痛い』
「……」
「どうかしたか？嫌いなもんでもあったか？」
『お前、ベジタリアンだったのか！？』
「いや、そんなんじゃなくて……豪華っていうか、…料理上手なんだな」
『照れる』
「否定しろよ」
席について、相澤は先に食べ始めた
続いて、A、心操と食べ始め、冷めないうちに丁寧にハンバーグを切り分ける
切り口から溢れ出てくる肉汁を見るのがたまらない
更に、とろりと流れ落ちるチーズがまた引き立てるのだ
「明日からはちゃんとメニュー考えろよ？」
『アンタ、俺が居なかったら、料理何出してたんだよ』
「作れるわ」
『じゃあ、毎日作れよ……』
「お前より上手くはないからな」
『変に自重するな…』
心操は早くも、フランスパンとスープをおかわりした
PM9:00
風呂にも入り、どこで寝ればいいのかと、リビングに戻ってきた
Aはソファーで寝転がっている
相澤は書類を捲りながら、カタカタと打ち込んでいた
お、と心操に気付いたAが置き上がる
『部屋は其処だ』
「……」
指さされた方を見ると、部屋にはシングルベッドが設置されている
自分の荷物が置かれ、制服はきちんと壁に掛けられていた
「お二人は」
「俺は寝袋で寝てるから気にすんな」
『俺は
「(一番俺が客室で寝るべきじゃないのか？先生に限って、寝袋？いや、寝袋で寝てるのは見たことあるけど、家でも？)」
『はーい、ゆっくり寝ろよー』
背中を押されて、寝室に入れられた
そのまま、扉を閉められる
「(…俺の感覚が間違ってるのか？二人は素で言ってるのか？)」
「(落ち着かねえ…)」
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春 - すごくおもしろくて続きが気になってしまうのですがこれからこの作品を更新することはないのでしょうか。作者様にも事情があるのだと思いますが気がむいた時にでもいいので少しでも更新していただけると嬉しいです。 (2020年3月9日 0時) (
レス) id: 5ac3fd9cda (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読まさせて頂いております。この作品はもう更新はされないのでしょうか？続きがとても気になるし好きな作品なので更新していただきたいのですが難しそうでしょうか？ (2019年12月14日 19時) (レス) id: cd3e9475c4 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - 文ストもヒロアカも好きなのでめっちゃ面白いです！ (2018年4月23日 11時) (レス) id: c4cbf6cd4a (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾙﾏ - こうしんがんばってくださいな｡オウエンシテマス (2018年3月9日 18時) (レス) id: c20e34549e (このIDを非表示/違反報告)
凛兎(プロフ) - 犬トロさん» お気遣い感謝します。(現実逃避しないとやっていけないのです。これからも、よろしくお願いします) (2017年10月1日 20時) (レス) id: 4cd02f3e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛兎 | 作成日時：2017年9月22日 1時
