99話 轟焦凍 ページ11
『嗚呼、其の儘で良い。俺は他の奴等にあまり見られたくないんだ』
敵意が感じられない事を確認して、轟は壁にもたれた
入り口を少し入った所で、Aがもたれる
「話…って何ですか」
『簡単に其の
「敵って認めてるんですか」
『うーん…此方では犯罪は犯してないけど、まァ敵なんだろう。手前はさ、何を思って右側しか使わないんだ？俺が、あの襲撃事件から手前を何故襲ったりしなかったとか考えたりしたか？』
「……」
『してねぇな』
顔が見れない為、どんな表情をしているのか分からないが、屹度、
警戒すらされていなかった事に対して腹が立った
『……手前が何を考えて此処まで来たかは知らねぇけどな。俺は舐めた奴が大っ嫌いなんだよ。俺が手前を襲ったとしても、其の右側しか使わねぇだろうからな。襲わなかった。俺の中では手前は戦う価値すらねぇんだ』
「俺にあんたと戦う理由が無くても」
『俺にはある。俺は最大の
「敵に付きたかったと？」
『あんな雑魚に付く訳ねぇだろ。俺は
「……ワープゲートでなければ、帰れないのか？」
『其の保証もねぇけどな』
鼠の頭目ドストエフスキーが去ってから約一年は経とうとしていた
彼方では一日と半日が経とうとしている
一日経った戦場の変わりようは大きい
帰る方法があるなら、早く帰りたい
「あんたはそんな力があるのに、ヒーローにならないのか」
『やめろやめろ。俺は人助けは御免だ。仕事柄、人助けってんのは彼奴等に任せんのが合ってる』
「(アイツら…？)その力で此処からの逃走も出来る筈だ」
『そぉだな…相澤さん風に言うと合理的だ、よ。一人で段ボール生活をして、帰る方法を捜すより、こうして、提供してもらえる情報と自分の情報を合わせれば、見つかる可能性は大きい。其れに、強い奴も居て、飽きないからな』
「……」
『手枷足枷なんて、自分で壊すしかねぇだろ。緑谷の言葉に打たれて終わりか？俺から見たら、手前には俺以上に鎖がついてるように見えるぞ』
見えない鎖
過去からズルズルと引っ張ってきた絡まった鎖
本人が壊すのなら、簡単だが、他人が壊すのに一体どれだけかかるのか
『二回戦もそろそろ終わるな……』
「……」
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春 - すごくおもしろくて続きが気になってしまうのですがこれからこの作品を更新することはないのでしょうか。作者様にも事情があるのだと思いますが気がむいた時にでもいいので少しでも更新していただけると嬉しいです。 (2020年3月9日 0時) (
レス) id: 5ac3fd9cda (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読まさせて頂いております。この作品はもう更新はされないのでしょうか？続きがとても気になるし好きな作品なので更新していただきたいのですが難しそうでしょうか？ (2019年12月14日 19時) (レス) id: cd3e9475c4 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - 文ストもヒロアカも好きなのでめっちゃ面白いです！ (2018年4月23日 11時) (レス) id: c4cbf6cd4a (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾙﾏ - こうしんがんばってくださいな｡オウエンシテマス (2018年3月9日 18時) (レス) id: c20e34549e (このIDを非表示/違反報告)
凛兎(プロフ) - 犬トロさん» お気遣い感謝します。(現実逃避しないとやっていけないのです。これからも、よろしくお願いします) (2017年10月1日 20時) (レス) id: 4cd02f3e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛兎 | 作成日時：2017年9月22日 1時
