Fleur simple

Episode34 ページ35

尊「まじか！！」


竜「……」





竜は一言も喋らなくなって、

目も合わせようとしてくれない…


尊人は『おめでとう』と私の頭を撫でる。

妹を褒めるように、優しい目で、


みんなに嘘をつくのは、

やっぱり心が痛む…


それに、すごくモヤモヤする…





陸「尊人さん！ダメっすよ！

もう、俺のなんで、

Aに触らないでください！」


尊「んだと！？こら！！」


陸「うわ！っちょっと！！？？」


光「尊人さん！

もっとやってください！」


海「お、いけ！陸負けんな！！」





陸が私の頭に置かれた尊人の手を払うと、

何故かそこから2人の戦いが始まり、

光輝も海司もプロレス観戦みたいになってる。


朝からすごいな…

元気なのはいいけど、

すごい注目されちゃってるの、

みんな気付いてないのかな？？？





竜「…やっぱ、陸が好きだったんだな。」


「え？」


竜「この前聞いた時、違うって言ってたけど、

付き合ってんじゃん。」


「…えっと、」




陸には皆にも秘密って言われてたから、

なんて言っていいか分からなくて、

次の言葉が見つからない…




竜「良かったな、、、

おい、そろそろ行かねーと遅刻すんぞ！」





私が何も言えないでいると、

竜は尊人たちに声をかけて、

学園へと足を歩き出した。

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