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「ごめんくださーい」

玄関から誰かの声がした。急いで玄関に向かう。

「はじめまして、貴方がAAさんですか?」

「はい、そうです」

扉を開けるとそこには狸のお面をつけた男性が立っていた。

「私は鉄鎖といいます。貴方の日輪刀を造り、届けに来ました」

「ほ、ほんとうですか!? えぇと、お茶をお出しするのでよかったら、家に上がりませんか?」

「では、お言葉に甘えますね」









鉄鎖さんを居間に案内する。居間にはお茶とお菓子が既に用意され、父がそこにいた。

「ご無沙汰ですね。清信さん」

「......あぁ、久しいな。鉄鎖」

「そうですね。このお菓子、好物なんですよね。未だに覚えててくれてたんですね」

父と鉄鎖さんが親しげに会話をしている。
二人はどういった関係なのだろうか。

「まさか私が清信さんの日輪刀に続いて娘のAさんの日輪刀を造らせていただくなんて......」

「それって......」

「はい。鬼殺隊に入り、引退するまで清信さんの日輪刀を私が造りました。実はですね、清信さん不器用な人ですから刀を直ぐに折ってしまってたんですよ。ははは! おかげさまで私の技術が上がって万々歳ですよ」

「ふふ、そ、そうなんですか......あの、父さんが」

「......鉄鎖」

「ははは! すみません!」

鉄鎖さんの笑い声に釣られて思わず私も笑ってしまった。面白い人だなぁ鉄鎖さん!

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作者名:名無し丸 | 作成日時:2021年10月12日 19時

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