いいたいことがあるの【鬼滅の刃】 (ページ42)

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「最後は炭治郎くんだね、お手合わせお願いします」

「こちらこそお願いします。ところでAは伊之助と善逸で鬼ごっこを二連続やっているだろう？疲れてはいないのか？」

「全然疲れていないよ、むしろ準備運動が済んだところかな」

「そうか、Aは元気だな。よし、Aを捕まえるぞ！」

炭治郎くんとの鬼ごっこが始まった。

炭治郎くん粘り強く私の動きについていき、私を捕まえようと必死に腕を伸ばす。私は彼の伸ばした腕をするりと避ける。

炭治郎くんは悔しそうな顔をしながらも私を追いかける。

炭治郎くんからは私を何としても捕まえようとする気迫がこちらにも伝わってくる。
炭治郎くんの気迫に圧倒されつつも、私は逃げる。影すら踏めない様に。

しばらくの時間、私と炭治郎くんの鬼ごっこは続いたが、彼の足が止まったことによって、鬼ごっこは終了した。

「お手合わせありがとうございました」

「ありがとう、ございました……」

炭治郎くんは言い終わると同時に床に倒れてしまった。

「た、炭治郎くん。大丈夫？」

「あぁ、大丈夫だ……それよりも、Aは体力が凄く多いんだな。あれだけの動いても息が荒くなっていないなんて......」

「まぁ、私は体力が多いことだけが取り柄だからね……」

「そんなことはないぞ、Aにはもっといいところがあるぞ、例えば……」

炭治郎くんの口からとんでもない言葉が飛び出してくる予感がしたので私は炭治郎くんの言葉を遮って止める。

「あー！待って！言わなくてもいいよ！そ、そうだ。もうすぐお昼になるからみんなでご飯食べようよ」

「そうだな、善逸と伊之助を呼んでくるよ」

「私はカナヲちゃんたちを呼んでくるね」

その後、私たちはみんなで食卓を囲み、楽しくお昼ご飯を食べた。