いいたいことがあるの【鬼滅の刃】 (ページ30)

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鬼が私の目の前にいて、今にでもその、大きな爪で今にでも切り裂こうとしていた。

私はその攻撃を避け、鬼の腕を切る。

「くそっ......避けやがって......」

危なかった。完全に油断していた。
あの爪が自分に当たっていたかと思うとゾッとする。

「さっさと、くたばれぇ！」

鬼は私目掛けて飛び、大きな爪を振るう。
単調な攻撃だ。あの鬼は爪が大きい所為か、動きが鈍い。

鬼が攻撃した隙にこちらも仕掛けよう。
私はその攻撃を避け、反撃をしようとした。

「ぐぁっ......」

突如、私の足に鋭い痛みが生じた。
足元を見ると、目の前にいる鬼と同じ顔をした牙の大きい鬼が、私の足に噛み付いている。

足元にいる鬼に日輪刀を振おうとするが、鬼は素早く逃げて出し、日輪刀は空を切った。

頭上に鬼の気配がする。
このままでは切り裂かれてしまう。

私は頭を下げ、足元に再び攻撃してくる鬼の攻撃を躱し、爪の鬼の手を切り、鬼共から距離を取る。

なんて厄介な鬼共なんだ。
ただでさえ、鬼一体でも厄介だというのに、それを二体相手をしろなんて、とんでもない貧乏くじを引いた気分だ。

攻撃しようとするのならもう一匹の鬼が邪魔をするのだ。

連携が整っていやがる。
せめて一体だけでも動きを止められたら......

とある作戦が頭に浮かんだ。どうしてこれを忘れていたのだろうか。

これを使うのは危険が生じるが、あの鬼相手ならば使えそうだ。

私はその作戦を実行しようと、あの鬼へ目掛けて飛び込もうとした。