いいたいことがあるの【鬼滅の刃】 (ページ27)

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木箱から出てきたものは小さくて可愛らしい女の子だった。

「あれっ......？」

「へ？」

「禰豆子」

小さな女の子は立ち上がるにつれてどんどんと大きくなっていく。

すごく。かわいい。
おそらく私の人生の中で見たもので最もかわいい存在だ。
目の錯覚かな？あの女の子から後光が差している気がする。

「禰豆子は俺の......」

「炭治郎、お前......」

炭治郎くんと善逸くんが何やら騒ぎ始め、終いには善逸くんが日輪刀を持ち出してしまった。危ないぞ善逸くん。

私はそんな二人を横目に女の子、禰豆子ちゃんに見惚れていた。

禰豆子ちゃんはゆっくりと私の方へ近づき、そして、ぎゅっと私を抱きしめた。

なんだこのかわいい生き物は。

可愛さのあまり私の目尻から涙が浮きでてきた。

禰豆子ちゃんは悲しそうな表情をしたかと思えば、私の目尻に溜まっていた涙をそっと拭き取ってくれた。

その姿はまるで女神様のようだった。

「えへへ、あ、ありがとう」

禰豆子ちゃんにお礼を言うと彼女はにっこりと笑い、頭を撫でてくれた。

私は禰豆子ちゃんを抱きしめた。

禰豆子ちゃんの心地よい温かみが私の眠気を誘う。

最近......よく、眠れていな、い、から......このま、まだ......と、ねむ......ねむ......

禰豆子ちゃんを抱きしめたまま私の意識は落ちていった。