検索窓
今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:685 hit

17. ページ18

「炭治郎、なぁ炭治郎。守ってくれるよな? 俺たちを守ってくれるよな? Aちゃんだって炭治郎に守ってもらいたいって思っているよね!?」

我妻さんが泣きベソをかきながら私に同意を求める。私はそんなことは思わない。

「......私は自分の身は自分で守りますので大丈夫です」

「Aちゃん......」

我妻さんが何かを求めるような目つきで私を見つめるが、私は首を振った。

ごめんなさい。我妻さん。私は他人の命を守れるほど強くないのだ。

我妻さんは更に涙を流す量を増やしている。

「......善逸。ちょっと申し訳ないが、前の戦いで俺は肋と脚が折れている。まだ完治はしていない。だから」

竈門さんの発言で頭が真っ白になる。
えっ......? 骨折をしているというのに竈門さんはぴんぴんと動いている。

しかもこれから鬼を狩るのだから怪我は免れない。
竈門さん。無茶をし過ぎてはないか? 下手したら死は免れないぞ。

我妻さんが何やら泣き叫んでいるが、彼の発言は私の耳を通り過ぎていく。

「駄目だ!!」

「ギャーーーーーーッ」

竈門さんが声を荒げた。
今度は一体何が......
竈門さんの見つめている方向へ振り向くと、そこには先程の少年少女がいた。

「お、お兄ちゃん。あの箱カリカリ音がして...」

「だっ...!! だからって置いてこられたら切ないぞ。あれは俺の命より大切なものがなのに...」

竈門さんの発言に疑問を覚える。あの箱はおそらく鬼が入っているであろう。
でもそれを竈門さんは命より大切なものだって...

ミシッ
ギィィィィ
ミシッ
ミシッ

異質な音が屋敷中に響き渡る。
そして。

ポン

まただ。また。あの鼓の音がして。

18.→←16.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 夢小説 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無し丸 | 作成日時:2021年10月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。