検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:675 hit

1. ページ2

深く息を吸い込み、吐く。この緊張を抑えるために。

目の前にいる父はいつも深い眉間の皺を更により深くし、こちらをじっと見ている。

「それでは行って参ります」

「......あぁ」

父から淡白な言葉を貰った。
今日は大切な日だから本当はもっと別の言葉が欲しかったけど、無口な父のことだからそんな期待はしない。
今の言葉の中に色々な気持ちが入っているとそう考えることにした。
戸を開けると太陽の光が燦々と私の身に降りかかる。

戸を閉める瞬間。

必ず生きて帰ってこい

私の背後から父のそんな言葉が聞こえた。
父からの思ってもなかった言葉でじんわりと目頭が熱くなる。

ありがとう、お父さん。必ず生きて帰ってきます。

もう家から出てしまいその言葉が聞こえるかは定かでは無いが声に出す。

言いたいことは口に出さないと伝わないのだから。

私は力強く土を踏みしめ、最終選別の会場へ足を進めた。

2.→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 夢小説 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無し丸 | 作成日時:2021年10月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。