基本自由行動 参 【男主】

116 ページ17

タケ「はい…




よくわかんなかったんですけど…


なんか ” 孤児院の院長 ” …とか言っ＿＿＿＿」











『＿＿＿＿待て、なんでそれを、』













タケ「え、？」














『……いや、なんでもない







………心当たりがないな』













一瞬、芽依の事がバレたのかと焦った。


ただ、さすがに12年も経てば警察も俺の家系についてはわかっているだろう。


咄嗟に嘘をついて、隠し通す









千冬「……」










〜










『お邪魔しました。ありがとなタケミっち』





タケ「いえ！」










千冬と共にタケミっちの家を出る。











千冬「…Aくん、







なんか、隠してませんか？」











『…………なんで？』














家を出てすぐに、千冬が話しかけてきた。



一瞬ドキッとしたが、平然を装う










千冬「……様子が少し変です。



何かを隠してる感じがします」









『……そんなことねぇよ』











千冬「……






後悔だけはしないでください。」









『！』









千冬「…場地さん、俺に相談してくれれば俺も協力したのに、あの人は1人で頑張ろうとした。




そこがあの人のカッコいいとこでもあり、ダメなとこなんです。






……俺に、誰かに相談していれば、未来は変わっていたかもしれない。









……俺はもう、後悔したくないんです。






無理に話さなくてもいいです。




ただ、頼ることもひとつの手段です。」











千冬はニコッと、安心させるような笑いをする。











『……頼ること、か












……じゃあ、相談してもいいか…？






お前を信じて、俺は話す。』










千冬「！




はい！！」

117→←115

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す