基本自由行動 壱【男主】

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堅の声と共に雰囲気が一気に変わった。



「お疲れ様です、総長！！」



全員がマイキーに向かってそう叫ぶ。

そこそこの人数なので全員が叫ぶと流石にうるさい



軽くビクッとして耳を塞ぐと、マイキーがこちらに目を向け「ごめんな」と言うような苦笑いをしてくる



この挨拶はやらなきゃダメなやつだし、俺一人のせいで辞める訳にも行かない。なれるのを待つしかない




マイキーが石段の方へ向かってくる中、俺は先に石段に座っていた。





マイキーが前に立ち、話し始めた。




内容は悲惨なものだった。


パーちんの親友が愛美愛主と揉めて散々な目に遭ったらしい。



マイ「どうする？パー



ヤ る？」




パー「…相手は2つ上の世代だし、ウチもタダじゃすまない

みんなに迷惑かけちゃうから…」







『パー』







パー「！」






『俺、さっき言ったよな。東卍がどういうチームかって。



信じろよ、俺らのこと。

つか迷惑とか考えんなよ、バカの癖に』






後半は少し笑いながら言うと、パーは少し泣きそうな顔になった。






パー「っ……ヤりてぇよ！！！


ぶっ殺してやりてぇよ！！！」





マイ「だよな」





パー「え？」





マイキーはパーの返答がわかっていたかのようにニコッと笑った






マイ「こん中にパーのダチやられてんのに


迷惑だって思ってる奴いる？！



パーのダチやられてんのに



”愛美愛主”に日和ってる奴いる？







いねぇよなぁ！！！









”愛美愛主”潰すゾ！！！！！！！！」









＿＿＿＿これが、俺らの総長だ。



俺らが着いてくと決めたヤツだ。






『……かっけ』






タケミっちの時のように、また思わず声が漏れた

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