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一虎「ホラ、鼻かんで?」


『っ、ガキじゃないから』


一虎「はいはい、良いから」






そう言いながら彼はティッシュを差し出してくる。

…まあコイツはティッシュなんか絶対に持っていないので、きっとどこかの女子から借りたんだろうな



周りのクラスメイトは

「オマエらの絡み久々に見たなぁ」
「こっちまで泣けるわ」


なんて微笑ましそうにこちらを見ている。




決して、一虎の居ない生活がつまんなかったわけでは無い。

友達も少なからず居たし、慕ってくれている後輩もできた。



…ただ、彼らの前だと「完璧でなくてはならない」という気持ちがあった。



要する、休める時間がなかった。



……だけど、不思議と一虎の前だと気を抜いてしまう。なぜだかは分からないけど。






一虎「オレがいない間、何してた?」



『……普通に勉強』



一虎「ハハッ、相変わらず。

それじゃあ今も将来の夢は医者?」



『………うん』



一虎「………ほんと?」



『……うん』





一虎「……へぇ、






じゃあその寂しそうなカオはどうして?」






『………オマエ、うざ。』


一虎「ひどっ笑」





気持ちを見透かされたようで、嬉しいような恥ずかしいような。






『……ホントは、デザイナーとか建築家とか……



そーいう、表現ができる仕事したい……とは思ってる、』





一虎「………へぇ、いいじゃん?


オマエ手先器用だし。ピッタリ」





『………ふふ、ありがと。相変わらず褒めんの上手いね』






2年前と変わらぬ優しい笑顔を浮かべた一虎に、少し安心する。







これで、きっと1年生の時と同じように笑える



_____と、思った










『……そういえば確か今日、東卍の定期集会じゃなかった?





一虎行くの?』







俺がそういうと、一虎の目の色が変わった。


何故か分からないけど、「やばい」と思った









一虎「_______東卍?





ハハッ、何ボケてんの?全然面白くねえって」









『は…?


……なに、?ボケって、どーいう……』










一虎「言わなかったっけ?








_______オレは、マイキーを殺す」













リンッ_


と、一虎の耳についた鈴が鳴った。








表情が笑っている一虎からは殺気しか無くて、






少し、怖かった

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kalu(プロフ) - 好きです...また気が向いた時にでも更新してくださると泣いて喜びます......。 (1月23日 14時) (レス) @page31 id: db602d187f (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - お兄ちゃん 子供とか出来たらめちゃくちゃ甘やかしそうな父親になりそう (2022年4月27日 13時) (レス) @page23 id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
みなま(プロフ) - めちゃくちゃ見たいです🥺🥺 (2022年4月8日 7時) (レス) id: bafb5460c7 (このIDを非表示/違反報告)
おこうちゃ(プロフ) - 主様の2434需要しかないです!!!!!!!いつも愛読させていただいてます〜!! (2022年4月7日 23時) (レス) @page31 id: ae627f04f1 (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - あ。さん» ありがとうございます〜!個人的にももっと依存させたいです🤤🤤 (2022年1月18日 14時) (レス) id: 6f8876dbb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごま | 作成日時:2022年1月11日 0時

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