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「それでは新入生代表、夏目Aさんよりご挨拶を頂きます。」
『……はい』
入学式の最中、名前を呼ばれて体育館のステージへ上がる。
今は「ヤンキー」が流行っているらしい。
奇抜にパーマをかけた髪型や、金色に染まった髪色
……俺には到底理解ができない。
恐らく彼らと関わることはこれまでも、これからもないであろう
『__どうも、新入生代表の夏目です』
〜
『……以上、新入生代表より。』
長い話が終わり、そう呟くと館内に拍手が響きわたる。
拍手をしている生徒の中には寝ていたり、体制を崩していたり……色々。
話している俺に向けて大分失礼だが、そんな意見は心に秘めてステージから降りる。
「素晴らしい挨拶でしたよ、夏目くん」
『……あぁ、ははっどうも』
席に戻ろうとする俺にそういう先生。
愛想笑いを浮かべながら答えた
〜
入学式が終わり、家に帰る。
俺の家は学校から遠い。
しかし自転車は持っていないので当然歩きで帰る。
新しく配られた大量の教科書を憎く感じる。
「___あ〜なに?お前1年?」
「ぶっはは!荷物重そうでちゅねぇ?」
背後から聞こえた声に驚いて肩を揺らす。
後ろを見ると、俺よりもだいぶ背の高い男の人達が居た。
『な……んです、か』
「あは、怖がらなくてもいいよォ?
ちょーーっとお金欲しいだけ♡」
『っ学校、行ってたんで……お金なんて持ってな_』
「あ、そう〜?
じゃあお家までついてってあげるからさ、ね?」
『っいや、結構です…』
よくある、不良の典型的なタイプだ。
震えた声で言うが、全く聞いてくれない
「……あのさァ、いーからはやく______」
?「___あれ、さっきステージで話してたヤツじゃん
こんなとこで何してんの?」
『…………ぇ、?』
怖くて沈めた顔をあげる。
背は俺と同じくらい。
髪の毛はパンチパーマで、首元にはタトゥー。
「……あァ?なんだテメェ、」
?「ねぇねぇ、何してんの?」
「っおい、聞けや!!!!」
男の人たちを無視して俺に話しかける彼。
『……え、と、』
?「……なんか怖がってる?
コイツらのこと怖いの?」
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kalu(プロフ) - 好きです...また気が向いた時にでも更新してくださると泣いて喜びます......。 (1月23日 14時) (レス) @page31 id: db602d187f (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - お兄ちゃん 子供とか出来たらめちゃくちゃ甘やかしそうな父親になりそう (2022年4月27日 13時) (レス) @page23 id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
みなま(プロフ) - めちゃくちゃ見たいです🥺🥺 (2022年4月8日 7時) (レス) id: bafb5460c7 (このIDを非表示/違反報告)
おこうちゃ(プロフ) - 主様の2434需要しかないです!!!!!!!いつも愛読させていただいてます〜!! (2022年4月7日 23時) (レス) @page31 id: ae627f04f1 (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - あ。さん» ありがとうございます〜!個人的にももっと依存させたいです🤤🤤 (2022年1月18日 14時) (レス) id: 6f8876dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごま | 作成日時:2022年1月11日 0時