福は………17 ページ19
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補「………良かったんですか？この任務受けて｡相手は特級ですよね？」
『………良いんです｡もともと私が探してた呪霊なので』
補「…………私は上層部が嫌いです｡言いたい事ばかり言って何もしない｡大変な思いをするのはいつも下にいる人ばかり｡誰か変えてくれる人居ないかなって思いますよ」
『きっと居ますよ｡案外身近な人かもしれないですね』
現場に向かう車内で同行してくれる補助監督といろんな事を話した
この人はたぶん私がどうなるかわかってる
懐かしい景色が見えてきた
私はあの時までここで暮らしていた
補「………帳の半径が広いのでここまでしか送迎できません｡それと中の呪霊を祓うと帳が自動で解除される仕組みになっているそうです」
『わかりました』
補「あの､こんな事本来なら言うべきではないのですが……………無事の帰還お待ちしてます」
『ありがとうございます』
．
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あの時の記憶を頼りに公園を目指す
呪霊が居なかったらゆっくり見たかったのに
『あ………ここ』
家族三人で暮らしていた家
まだ残ってたんだ｡もう壊されたと思ってた
今は別の誰かが住んでるんだね
『家があるって事はあの公園も近いね』
特級呪霊………
生きて帰れたらラッキーかな
確率的には低いけど
『………あった｡何も変わってない』
いや違うのが1つ
公園の真ん中にあった砂場が無くなって花が添えられてる
その花を踏みつけるように立っている呪霊が一体
『…………久しぶりだね｡私の事覚えてる？』
「……………」
『何の反応もなしか｡そうだよねあの時もお前は無反応だった』
呪術師になっていろんな呪霊を見てきたけど､ある程度の感情のようなものはあった
でもこいつは感情が欠落してるように見える
『ねぇ皆を返して』
「……………」
『私から奪ったもの全部返してよ｡お前が消えてくれればそれで良いんだ』
だから大人しく私に祓われてよ
高専に笑って帰らせてよ
まだ皆と居たいし､やりたい事も残ってるんだからさ
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怠惰の兎(プロフ) - 猫。さん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて私も嬉しいです！！ (2021年2月19日 11時) (
レス) id: b3a75b58d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫。(プロフ) - はい好きとても好き大好きです！いつも楽しく見てます…！更新頑張って下さい！ (2021年2月18日 20時) (レス) id: 8802d4ec33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怠惰の兎 | 作成日時：2021年2月1日 0時
