ストロベリーナイト～悪の娘に花束を (ページ31)

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｢あ…菊田さん！｣
｢げっ…｣

菊田は少し眉を寄せた。菊田を見上げてから声のする方を見るA。

A｢あらら…｣

Aが目を細めて見た声の主は山内だった。隣には葉山が居る。

｢菊田さん捜査会議サボって何してたんですか｣

タタタタっと駆け寄る山内に、菊田はAを少し背後に隠しながら(でも手は繋いだまま)話した。

｢捜査だったから別にサボってねーよ。主任は知ってるし｣

｢………喫茶店のスタッフの方とお出掛け、をですか｣

色の無いトーンで訊ねる山内。

菊田はムッとして言い返した。

｢これはプライベートだ。とやかく口を挟まれる筋合いはねぇんだ。葉山！連れてけ！｣

｢はい！｣

｢ええ!?ちょっ…葉山さんっ！｣

｢ほら行くぞ！｣

葉山に手を引かれ渋々去っていく山内。菊田はため息を１つ吐いた。

A｢…彼女、……好きなんやね、菊田さんのこと｣

｢俺は好きじゃない、むしろ苦手で…｣

A｢そんなん言うて玲子ちゃんはあげませんからね？///｣

クスッと笑ったAの頭を、菊田は照れ隠しも込めてぐしゃぐしゃと撫でた。

｢主任はまた違うからな｣