【オリジナル】幻怪禄～知ってはいけない怪～ (ページ9)

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数十分後

紅羽が現場に到着した。単独ではなく父親と一緒だった。

紅羽「この子？父さんこっち来て」

紅羽の父は警察と話していたところを中断し

早足でこちらに向かってきた。

力なく倒れる彼女を見て緊迫した様子だったが

診ていくうちに安堵の表情を浮かべた。

御巫父「うん、一日寝れば大丈夫そうだ。警察には今日はこの子をこちらで預かるということで話が付いたから病院へ戻るよ。紅羽も戻るかい？」

紅羽「私は加々美さんと帰るよ。秘書として一緒に調べたいこともあるし。」

御巫父「そうか。それじゃあ加々美君娘のこと頼んだよ」

加々美「わかりました。彼女の方もよろしくお願いします」

紅羽の父を見送った後隣を見ると嫌なものと別れて

嬉しそうな表情をしている紅羽がいた。

やれやれめんどくさい家庭だ...

紅羽「そういえば、屋敷から呪詛が綺麗に消えてるわね。」

加々美「ああ。あの子を助けてから急に呪詛が消えた。ということは境界線がなくなったということになる。どうする中に入るか？」

紅羽「私はパス、中にあることは察するし。警官と仲良く入ってくれば？」

加々美「ふっ、釣れない奴だな。」

そう呟き、加々美が屋敷の中に入っていくのを確認した後

誰かに電話を掛けた。