【オリジナル】幻怪禄～知ってはいけない怪～ (ページ21)

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陽「あの...加々美さん大丈夫なんでしょうか？」

宇録「問題ないっすよ！奴は強いし絶対帰ってくるって！」

陽「そう...ですよね...！」

姿が見えないが向こうで戦っている加々美さんに対して無事を祈ることしかできなかった。

戻ると女性の方がいた。なにやら呪文...？のようなものを唱えているようで集中力を切らすと加々美さんたちが戻ってこられなくなるらしいのでただ黙ってみていた。

しばらくすると私たちが戻ってきた渦の中から加々美さんと瑠奈ちゃんと同じくらいの男の子が戻ってきた。

紅羽「やっと...戻ってきたのね。もう限界ね...る。」

その言葉と同時に倒れそうになったところを宇録さんが支える。

陽「えっ...！？大丈夫ですか！？」

宇録「心配ないっす、ただ疲れて寝てるだけっすから」

良かったと胸をなでおろし、宇録さんは倒れた女性を抱え病室の方へと向かって行った。

先ほど戻ってきた加々美さんに声を掛ける。

陽「加々美さん！あの怪物はどうなったんでしょうか？」

加々美「ああ、もう安心だぞ。アイツは浄化した、もう戻ってくることも襲ってくることもないだろう」

その言葉を聞いて安心すると同時に泣き崩れてしまった。

加々美「神々廻さん！？どうしたんだどこか悪いところでも」

陽「いえ...もうあの怪物が来ないと分かったら涙が出て...あは何でだろうな...」

加々美さんは私が泣き止むまでずっとそばにいてくれた。