【オリジナル】幻怪禄～知ってはいけない怪～ (ページ11)

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シンとした雰囲気を破ったのは宇録さんだった。

宇録「神々廻陽さん...っすよね？すみません体調もまだ優れていないのに...あのおじさんも悪い人じゃないんすよ。あと聞きたいことがもう一つありまして君あの有名な神々廻家の血縁者っすか？」

陽「いえ。すみません...私記憶がなくて...。けどもしかしたらその家と関係があるかも...教えてもらってもいいですか？」

宇録「申し訳ないこと聞いてしまったっす...。神々廻家は陰陽師の血筋で有名でメディアにもよく出ていたんだけど最近一族ごと失踪したらしいんすよ。と言っても違う市だから深く調べることはできないんだけどな」

陽「いえ、けど少し私のこと思い出せたようで良かった。」

陽がニコリと微笑むと、さっきまで不安そうな顔をしていた宇録も安堵の笑みを浮かべた。

するとバタバタと廊下から足音が聞こえ扉が勢いよく開いた

久賀「すまん！お嬢ちゃんと宇録！俺すっかり呼び出し受けてたの忘れてた今日の事情聴取は頼んだ！！」

宇録「はいっす！お気をつけて！」

病院内なのに大声でそう言い何処かへと去っていった。

嵐のような人だったな...。

見苦しいものを見せてしまったとゴホンと咳ばらいをし陽に言い放った

宇録「よし、仕事をしないで帰るわけにはいかないし本題に入るっす。単刀直入に君はあの屋敷で何を見た？」