16話 Yuto.N ページ19
ノートを職員室にいた永瀬先生に預けて、昇降口まで歩く。
誰も廊下にいなくて良かった。
目から次々に涙が流れて頬を伝う。
あんな顔させたいわけじゃなかった。
もちろん、受け入れてもらえるなんて思ってなかったし、
なんなら突き離されてもおかしくないのに。
靴を履き替えて、校門まで歩くと見知った顔がいる。
浮所「何泣いてんの、那須。」
校門の壁に寄っかかる浮所。
那須「なんでいんの。」
浮所「待ってたの。」
那須「頼んでねえし。」
浮所「うん、俺が勝手に待ってただけだよ。
今日はさ、スタバじゃなくてタピでもどう?」
那須「そういう気分じゃない。」
浮所「一言言わせてもらうけどさ、
まだ始まったばかりじゃん。」
那須「は?振られてんのに?」
浮所「そうだよ。」
だんだん、浮所の言うことにイライラしてくる。
浮所「これから、どういう行動を取るかで、澤ちゃん先生の心はどうにでも変わる。
俺らあと1年したら卒業だよ?
それから恋愛対象に見て貰えることだってあるかもしれないのに。
気持ち伝えて、断られて、それで諦めるの?」
那須「でも、」
浮所「那須はさ、そんな簡単に澤ちゃん先生諦めれるの?」
そんなの、そんなの、
那須「無理に決まってる。諦めるなんて。」
浮所「なら、答えは1つしかないの。
好きでい続けて少しずつアピールする。
これで決まり。
わかったら早くタピ行くよ。」
浮所に腕を引っ張られる。
那須「浮所。」
浮所「なに?」
那須「ありがと。」
浮所「どしたの、いきなり。」
那須「言いたくなっただけ。」
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つばさ(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きめっちゃ気になります!!更新頑張って下さい!お願い致します(*^^*) (2019年10月24日 13時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - こちらこそよろしくお願い致します(*^^*) (2019年9月9日 14時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - つばささん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2019年9月9日 8時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 初めまして!すごく面白そうで、楽しく拝見させて頂いております。那須くんファンなので、続きが楽しみです!更新頑張って下さい! (2019年9月9日 3時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきました。 (2019年9月7日 10時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルナ | 作成日時:2019年9月5日 22時