先生、好きです【Yuto.N】

０８話　Hidaka.U ページ10

龍我「やばいね〜！それ！
キュンキュンする〜！！」






那須「でしょ！？やばいでしょ！」






龍我「うんうん！そんなん死んじゃうよ〜！」






浮所「いや、全くわかんないんだけど。」






フラペチーノを啜りながら２人の話に耳を傾ける。






那須のキュンキュン話？で大盛り上がりだけど、
俺にはイマイチそのキュンキュン感はわかんない。






那須「それは浮所が名前覚えて貰ってないからだよ。やばいよ、たまたまだとしても。」






龍我「俺も名前覚えてもらうの時間かかったからわかるなあー…。
やっと一致して呼ばれた時の感動やばいよ。」






浮所「そんなもんなの？」






那須「お前にもいつか好きな人が出来た時わかるよ。」






しみじみとした自分はまるで大人の階段を登ったような顔で告げる那須。






なんか、ムカつくなあ。






浮所「いや、俺だって好きな人くらい出来たことあるし、彼女いたことあるし。
那須ぐらいじゃない？未だに彼女いたことないの。」






龍我「え？那須彼女出来たことないの！？」






那須「え、逆に龍我あんの！？」






龍我「普通にあるし！」






那須「まじか…。」






衝撃の事実に驚きを隠せない那須の顔ははっきり言って魂が抜けてる。






那須「なんか、２人が凄い大人に見える。」






浮所「まあ、逆にいいんじゃない？
高校３年生にもなって彼女出来たことない純粋ボーイって。」






龍我「うんうん、逆に女子からしたら高得点かもね！」






那須「２人に言われても凄いバカにされた気分なんだけど。」






不貞腐れモードに入った那須ははっきりいってめんどくさい。






浮所「澤ちゃん先生にもさ、伝わるんじゃない？」






龍我「え？どういうこと？」






浮所「那須が高校生の間恋愛せずに自分のことを好きでいてくれた！
それだけ本気なんだ！みたいな？」






わかりやすくニヤニヤしだす那須。






龍我「そっかそっか！！そうだよね！
那須！頑張らないと！いっぱいアタックして付き合えたらいいね！！」






那須「…よし。頑張ろ。」






とりあえずはまるく納まった。






やっぱこいつ結構チョロいかもしれない。

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