宮侑が真面目に恋をする話。

29.【初】 ページ30

今日は仮入部として部活動初日。


Aちゃんはちゃんとできるやろか…。
ビブスとか洗濯もんとか重いのは手伝ったろ！

あと分からへんところとか聞かれたらスマートに教えたろ〜。






「ニヤニヤせんといてくれん？」
「減るもんないやんけ。」
「俺の腹が減る。」
「それいっつもや！！」








『今日から月曜日から本入部になりました、2年美澄Aです。出来ることは全力でサポートします。よろしくお願い致します。』


部員全員の前で自己紹介をするAちゃん。
まだバレー部のジャージが届いてないから学校指定ジャージで頭を下げた。

体操服って体型出るよな…。





((まぁでも、ちょっと肉ついとる方がええやろ？))







自分の顔に熱が集まった感じがして体育座りの腕に顔を埋めた。









『はい、スポドリ。』
「俺も配るの手伝おか？」
『いや、私の仕事やから。』

と釘を刺された。
まぁしゃあない。自分もくたくたで動けへんし。あ、でもAちゃんの手伝いぐらいやったら頑張っていけるな。

Aちゃんは籠ごと持って各仲良しグループ達にスポドリを渡す。



…割と力あったんやね…。







とまぁ、マネージャーは他にもおるっちゃおるけど、俺のファンじゃなくて部活に真髄に打ち込む子が大半なんやね。


あと人数はAちゃんを合わせて4人。



となると浮き足立つ男が多くなる。



「可愛いよな！メガネとったら化けるであれは！」
「あと割とボインやない？」



穢らわしい目でAを見んな。クソが。
次言ったら行動に移す。という視線を送ると、気付いたサムがクソ男共に「ツムが見とる。」と忠告しにいった。

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