宮侑が真面目に恋をする話。

8.【印象】 ページ9

Aside



今日、初めて人気者と話した。





正直私はクラスで騒がない方だから宮とは縁がないと思っとったんやけど…。


日番。


奴は仕事をすっぽかしたのだ。まぁ自分、日番の仕事を任されるタイプの人間やから


あぁ、宮は人気者パワー的なやつで日番すっぽかすタイプなんか。


というのが最初の印象だ。

私が授業終わり毎に黒板を消していても寝ているか近くの陽キャと駄弁っている。

住む世界がまず陰と陽なわけで「仕事やってくれん？？」とか言った暁には、


「いや、俺お前と違って交友関係忙しいねん」



と足蹴にされると思っとった。









放課後。



しかしながらこいつはほんまに日番やったことを忘れとったらしく、凄い反省しとった。

流石に責められん。


それに思ってたゲスい性格とはちょっと違うかった。

噂によれば女遊びが激しいだとか、口がくそ悪いだとかあったけど、見直した。




そう言えばメガネ、メガネ、と探していると


「あーい…。
てか美澄メガネかけたまま寝とったけど。探し物のメガネ顔についてんで？」



『…ほんまやん』


よくあるよね、メガネ探してて付けたままだったり。
メガネ付けてないのにブリッジあげたり。


すごいドジを踏んだな。割と恥ずかしかったらしく顔が熱くなった。


「ちょっと１回メガネ外してみぃひん？」


なんでやねん。





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日誌書いたらメガネ取るとか言ったけども、まに受けていいものか…。宮は冗談で言ったのでは·····？？

あ、メガネに指紋…拭かんと…てか指紋なんかさっきまでついてなかったよな…？？




あれ、そういや寝起きに髪の毛触っとったよな、宮。


…この指紋こいつのかよ。


やめろやめろなんか恥ずかしくなるやんけ。





「ほい、書いたで


、って、あ、っ！？」



顔面真っ赤にして急に教室から出ていった。
乙女かよ。



いや待て待て待て待て、


『え！？宮！そのシャーペン私のやつ！』





第二印象は乙女な盗人。







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宮→「メガネ外して待ってくれとった…！」
A→「メガネ拭こうとしただけだった。」

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